【前回の記事を読む】ウジウジした悩み相談に、しびれを切らした友人が一刀両断「黒歴史の人生を変えたいなら…」
ラッセラー♪ラッセラー。
5 でも実際こういう奴が同級生にいたら鬱陶しいだろうし、やっぱり孤立していくだろうな。
① 俺は数日考えた結果、バイクに乗る準備を始める事にした。ユイナとの関係をよくするためってのは勿論あったけど、優人に相談してからバイク雑誌やアニメ、映画なんかを見ていくうちに本当にバイクへの興味がわいてきていた。
さて、バイクに乗るためにはいったい何が必要だろうか? 16歳の俺は必死に考えた。健康な体、免許証、免許を取得するためのお金、バイク本体。この中で当時の俺になんとかできるのは健康な体(ちょっと疑わしい)だけだった。
俺は最初にして最大の難関、両親の説得を試みた。母親の機嫌を伺い、自分なりのタイミングで両親に告白。母親の反応は予想通り、いや予想以上の大反対。
校則は? 退学になったらどうするの? 事故でも起きたら? 責任は? 何のために必要なの? 予想通りの事を言った後にここぞとばかりに学校での成績の事。家での生活態度、はては俺が昔遊んでいて壊したりなくしてしまった物の事や、辞めてしまった習い事にかかった費用、俺への不満をぶちまけた。
まぁ、おおむね予想通りの展開に下を向いて(諦めよう)と思っていると、普段は母ちゃんの小言のときはただただ黙っている父ちゃんが、「ちょっと母さんと話がしたいからお前は自分の部屋に行ってなさい」と、母ちゃんとの話に割り込んできた。
関係ない過去の話で小言を受けている俺を可哀想に思っての事だろうと俺は自分の部屋へ退散した。