NEC「ミスターバイオ」の挑戦

AI創薬で「死の谷」を越えた20年の軌跡
土肥 俊
出版社名:幻冬舎メディアコンサルティング
発行年月:2026年8月5日
ISBN 9784344700024 判型 新書206ページ
価格980円+税
1997年、まだ黎明期にあったAIとバイオを同時に託された研究者がいた。
組織解体、60億円の損失、志半ばで逝った同志……それでも彼はがんワクチンという夢を手放さなかった。成功と挫折が交錯する20年の軌跡。

「次代の主流は現在の傍流から生まれる」——そう鼓舞した上司は、夢の実現を見届けることなく逝った。組織は解体され、60億円もの開発資金は泡と消えた。それでも著者は、引き出しの奥に眠らせたAI創薬の資料を抱えたまま、再起の機会を待った。やがて自らベンチャーを立ち上げ、がんワクチンの臨床開発という荒海に漕ぎ出す。IT企業が生命科学の死の谷」に挑んだ、日本初の記録がここにある。

掲載記事

著者詳細

土肥 俊
工学博士、サイトリミック株式会社創業者兼初代代表取締役社長。1955年12月生まれ。84年に北海道大学にて工学博士号を取得。同年NECに入社し、スーパーコンピューター応用研究に従事した後、2001年からバイオIT・がん診断支援・AI創薬という生命科学分野の新事業開発リーダーを務める。16年、AI創薬で発見したがんワクチンの臨床開発のため、創薬ベンチャー「サイトリミック株式会社」(NECが筆頭株主)を設立。21年まで代表取締役社長として、がん治療ワクチン開発を主導した。長年の研究活動を通じて、「NECのミスターバイオ」と称されるほど、同分野の第一人者として活躍した。