月海

月原 悠
出版社名:幻冬舎メディアコンサルティング
発行年月:2025年7月31日
価格1,200円+税
高校で出会った沢田と妙子。紫の蝶が運んできた恋は、ラベンダーの花に込められた想いとともに深く育まれていく。結婚し、幸せな日々を送る二人だったが、突然の悲劇が彼らを引き裂く。
妙子を襲った火災事故。沢田は愛する人を守るため、自らが罪を背負い網走刑務所へ。一方、深い傷を負った妙子は、醜い姿になった自分を恥じ、愛する人から遠ざかっていく。
三十年という長い歳月が流れても、二人の心に宿る愛は決して消えることはなかった。星空に輝くふたご座のように、どんなに離れていても結ばれている魂があることを、この物語は静かに、そして力強く描き出していく。
真の愛とは何か。人は愛する人のためにどこまで犠牲になれるのか。季節が巡り、時が流れても変わらない想いがここにある。
運命に翻弄されながらも、最後まで愛を貫いた男女の、涙と感動の純愛物語。

著者詳細

月原 悠
鹿児島県出身。福祉関係の仕事に長く従事し、人の心に寄り添うことを大切にしてきた。クラシック音楽を愛し、その静謐な響きを日々の糧としてきた。喪失と再生、静けさと祈りを軸に、時間の流れと心の景色を繊細に描く作風が特徴。初作品『月海』では、切なくも美しい愛のかたちを、静かな筆致で描いている。
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