【前回記事を読む】母は、あの男の子とたいして変わらない。蟻の触覚をむしっては、方向感覚を失い惑うその様子を楽しんでいたあの男の子と…亜希子はまるで男の子のような遊びに興じる子で、父邦夫とはよく虫捕りにも行った。父邦夫はこんなにも早くその手の話を耳にするとは、思っていなかったのだろう。亜希子の心の中にはこの宝箱が、いつでも輝いていた。母佐知子が相変わらず亜希子を脅かしてもそれに癒されるように過ごす…
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エッセイ『振り子の指す方へ[人気連載ピックアップ]』【第11回】山口 ゆり子
胃ろうへの移行を促され、べそをかくように泣いた父。寝たきりになり、私が作った食事だけが生きる楽しみだったのだ。
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エッセイ『振り子の指す方へ[人気連載ピックアップ]』【第10回】山口 ゆり子
母は、あの男の子とたいして変わらない。蟻の触覚をむしっては、方向感覚を失い惑うその様子を楽しんでいたあの男の子と…
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エッセイ『振り子の指す方へ[人気連載ピックアップ]』【第9回】山口 ゆり子
「流産してすぐの今が、妊娠に絶好のタイミング。着床率も無事に育つ確率も上がるよ…頑張れそう?」昨日退院したばかりの私に姉は…
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エッセイ『振り子の指す方へ[人気連載ピックアップ]』【第8回】山口 ゆり子
姉妹を見比べていると、二人はまるで同じ型から作られた人形のように見えた。細い首から肩への美しいライン、すらりと伸びた脚…
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エッセイ『振り子の指す方へ[人気連載ピックアップ]』【第7回】山口 ゆり子
憧れの先輩が「あの子と付き合ってみない?」と指差したのは、彼女の妹だった。高校生ぐらいかな。頬が緩むほど可愛らしい女の子で…
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エッセイ『振り子の指す方へ[人気連載ピックアップ]』【第6回】山口 ゆり子
告げられたのは流産だった。――10年間待ち望んだ妊娠。浮き足立つほど嬉しくて、庭にブランコまで作ってしまっていたが…
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エッセイ『振り子の指す方へ[人気連載ピックアップ]』【第5回】山口 ゆり子
僕は既に死を予感していた。痛みに顔を歪め、遠のく意識を必死に繋ぎ止めながら妻に懇願した。「お願いだから、僕の名前を呼んで」
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エッセイ『振り子の指す方へ[人気連載ピックアップ]』【第4回】山口 ゆり子
妻の絶叫――。その時僕は、左腿に形容しがたい衝撃を感じていた。自分の口から奇妙なうめき声が漏れるのが、他人事のようだった。
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エッセイ『振り子の指す方へ[人気連載ピックアップ]』【第3回】山口 ゆり子
あれから2年、妻は度々熱を出すようになった。あの日、僕は妻の笑顔と二人の思い出を自らの手で台無しにしてしまったのだ。
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エッセイ『振り子の指す方へ[人気連載ピックアップ]』【第2回】山口 ゆり子
8年節約で2000万円貯蓄した妻。痛快なほどに家事をこなし、無駄な買い物一つしない。最初はそんな妻を自慢に思っていたものの…
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エッセイ『振り子の指す方へ[人気連載ピックアップ]』【新連載】山口 ゆり子
「私、これが欲しいの」甘ったれの彼女が選んだソファー…そのプレートには、ちょっとした国産車が買えそうな金額が記載されていた。
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エッセイ『振り子の指す方へ』【最終回】山口 ゆり子
「私、まだ生きているよ。でも、もう止めたい」…事故で恋人を亡くした私は、ひとり呟き、当てもなく歩き続けた。
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エッセイ『振り子の指す方へ』【第20回】山口 ゆり子
大きく跳ね上げられたのは、彼だった。―トラックとバイクの衝突事故の映像。バイクには、私が贈ったステッカーが…
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エッセイ『振り子の指す方へ』【第19回】山口 ゆり子
何故、妹の夫に体を許してしまったのだろう。もう誰のことも好きになれないはずの私は、ただあなたとの日々を想って…
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エッセイ『振り子の指す方へ』【第18回】山口 ゆり子
堪らず見開いた視界に、亜希子が先ほどまで身体を預け快楽を貪りあっていた男はいなかった…
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エッセイ『振り子の指す方へ』【第17回】山口 ゆり子
あの日、同じように妻を抱きしめていたのなら…。泣いている義姉をソファーに横たえ、そして…
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エッセイ『振り子の指す方へ』【第16回】山口 ゆり子
愛する人と父を相次いで亡くしその痛みを敢えて忘れずに必死に生きてきたのに…
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エッセイ『振り子の指す方へ』【第15回】山口 ゆり子
母から紹介された還暦に近い男性から向けられた下品なひと言。惨めな気分で席を立った…
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エッセイ『振り子の指す方へ』【第14回】山口 ゆり子
精神的ショックで壊れた妻。穏やかで幸せな日々は遠のき…
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エッセイ『振り子の指す方へ』【第13回】山口 ゆり子
妻が流産してからの二年というもの、何がいけなかったのかとひたすら考え続けてきた