音楽がやんだ。ヴィヴァルディーにかわって雨音が耳に入り込んでくる。薔(しょう)子は布張りのソファーから身を起こし、コーヒーのおかわりを入れに立った。気に入りのミルクカップに香りのたった液体をたっぷり注ぐ。今夜は砂糖もミルクもなし。なんとなくそういう気分でもあり、別荘に来てまでキッチンでゴソゴソするのが面倒でもありのブラック。ステレオの電源を切るとカップを手に窓際に寄った。天井から床まで張ったガラ…
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