相原 久遠

舞台の脚本家として活動後、文学という新たな表現世界へと歩みを進める。
今回の長編デビュー作では、人間の深層心理や社会の歪み、言語化されぬ違和感に鋭く切り込み、詩的な言葉と先鋭的な心理描写でその本質をあぶり出す。
今後も、読み手の中の分からない鼓動に理由を与えるために、物語という舞台の幕を上げ続ける――。

掲載記事

書籍

  • ゲルニカの上にひまわりを描く
    相原 久遠
    出版社名:幻冬舎メディアコンサルティング
    国家の弾圧、メディアの大罪、ネットの狂気……。
    悲劇的な運命に翻弄される男が掴んだものは、救いか、さらなる混沌か。
    交錯する運命。境界が消える善悪。やがて物語はこの世界の隠された真実に辿り着く。

    鼓動が続く限り運命に抗え――

    国家の圧政により家族を失った男は、亡き父が残した暗号ファイルを手に、国家に無謀な闘いを挑む。次々と降りかかる理不尽に対抗するために、男が見出した最後の術は「物語の力」だった。物語で世界の有りようを書き換えようとする男が手にしたものは、祝福か呪いか……。残酷な現実に抵抗する人間の痛みと希望を描く物語のゆくえとは――