【関連記事】「出て行け=行かないで」では、数式が成立しない。搭乗機は着陸態勢に入った。いよいよ美沙たち三家族は、インド デリーの地に降り立つことになった。日本の地方の空港のような大きさの白亜の空港ビルが見えた。しかも蛇腹のゲートが飛行機のドアにつけられるようだ。「きちんとしている国じゃない」美沙がデリーの地で最初に発した言葉だった。無事に着陸し、出口は開けられた。インド人の乗客たちがざわざわと降…
[連載]アンのように生きる インドにて
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エッセイ『アンのように生きる インドにて』【最終回】藤原 沙也子
「デリーは甘くない」そこは何もかもが異国に感じられた。
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エッセイ『アンのように生きる インドにて』【第7回】藤原 沙也子
「インドは暑いんですか?」成田、午後四時、飛行機にて…
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エッセイ『アンのように生きる インドにて』【第6回】藤原 沙也子
「日本帰ってこないんですか?」インドに旅立つ当日の出来事…
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エッセイ『アンのように生きる インドにて』【第5回】藤原 沙也子
揺れ動く気持ち…「私はメイ子とこちらに残ろうかなあ」
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エッセイ『アンのように生きる インドにて』【第4回】藤原 沙也子
久雄の大きな落胆と不安な心は、妻よう子の一言で払拭された。
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エッセイ『アンのように生きる インドにて』【第3回】藤原 沙也子
幼い子供と、教師の仕事が誇りである妻を連れ、インドへ派遣…
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エッセイ『アンのように生きる インドにて』【第2回】藤原 沙也子
「私の仕事ってそんなに軽いものなの?」美沙は悔しさで涙が止まらない。
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エッセイ『アンのように生きる インドにて』【新連載】藤原 沙也子
「私はね、子供はもう諦めたのよ。」今は亡き友が語ったこと