敢えて辛い状況にいる相手を置き去りにする時、私は無駄な優しさで貴方を傷つけたくないからといいわけをした。それは相手のためを想ってのことではなく、私自身がその後全てを背負える自信がないから逃げているだけなのである。私からするとそれは優しさでも何でもないことだとわかっていた。しかしわかっているからといって手を差し伸べる勇気があるかといえば、もちろん無いから置き去りにするのだ。時に、私は自分は卑怯者だ…
[連載]破壊から再生へ
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エッセイ『破壊から再生へ』【第5回】橋岡 蓮
よく酒で失敗をする人たち…彼らのことが嫌いじゃなかった。
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エッセイ『破壊から再生へ』【第4回】橋岡 蓮
ファミレスでオムライスを食べながら仕事探し。その条件は…
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エッセイ『破壊から再生へ』【第3回】橋岡 蓮
「今、1番欲しいものは?」私は暖房器具よりも愛が欲しい…
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エッセイ『破壊から再生へ』【第2回】橋岡 蓮
福生は嫌いではなかったが、私が探していたものは居場所である
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エッセイ『破壊から再生へ』【新連載】橋岡 蓮
所持金2万円。仕事も家もない状態から始まった東京での生活。
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