【前回記事を読む】幼馴染の彼女と同じ人を好きになったが、彼に告白することはできなかった…なぜなら、彼が想っているのは明らかに…。樹木からあふれる春の日差しも、初夏を思わせるものへとうつろっていき、風鈴が風に揺れ、澄んだ音色が初夏の空気に溶けていった。沢田と妙子は想いを、より育んでいった。小太鼓の音が鳴った。笛の音色が怪しそうに聞こえて来た。外は祭りの賑わいが感じられた。音に導かれるように沢田と妙…
[連載]月海
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小説『月海』【第6回】月原 悠
四畳半のアパートで、家族3人暮らしが始まった。父の出稼ぎに病気がちな母と私もついていくことになり、3カ月の予定だったが…
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小説『月海』【第5回】月原 悠
幼馴染の彼女と同じ人を好きになったが、彼に告白することはできなかった…なぜなら、彼が想っているのは明らかに…。
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小説『月海』【第4回】月原 悠
断るべきとは分かっていたけれど……「お弁当を2つ作ってきたの、一緒に食べよう」。彼女の友人からの好意を無下にもできず…
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小説『月海』【第3回】月原 悠
「駄目よ。彼と一緒に帰るのは私よ」ガラス細工のように繊細な友情が、切ない女心によって壊れていく…
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小説『月海』【第2回】月原 悠
面倒臭そうに体をこちら向きに動かし、「半身麻痺で言葉を発することができません」…本人を目の前に言う看護師を不快に思った。
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小説『月海』【新連載】月原 悠
極寒の地、網走刑務所から出所した。途絶えてしまったあの人からの手紙をたくさんバッグに詰めて、男が向かった先は…