【前回記事を読む】映画に夢中だった高校時代。印象深く残っているのは「恍惚の人」――このテーマを取り上げた作家の先見性に脱帽高二の夏を過ぎた頃の悲しい思い出が一つ。あるとき寝坊して、今日は始業時間に間に合わないとあきらめて停留所で電車を待っていたら、一級上の近所の女子高生Uさんに出会った。わが家から都電の駅までの途中に彼女の家があった。それからは時々学校には遅れても、朝彼女の顔を見るのが自分の元気…
[連載]おもいで語り ――片想いだらけの青春・古代逍遥
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エッセイ『おもいで語り ――片想いだらけの青春・古代逍遥』【第4回】香川 正
都電の停留所で出会った彼女。言えなかった一言が、今も心に残っている
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エッセイ『おもいで語り ――片想いだらけの青春・古代逍遥』【第3回】香川 正
映画に夢中だった高校時代。印象深く残っているのは「恍惚の人」――このテーマを取り上げた作家の先見性に脱帽
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エッセイ『おもいで語り ――片想いだらけの青春・古代逍遥』【第2回】香川 正
昭和の公衆浴場に落ちた雷、懐かしの四万温泉と池袋の思い出――記憶と旅が交錯するノスタルジックな昭和回想録
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エッセイ『おもいで語り ――片想いだらけの青春・古代逍遥』【新連載】香川 正
「そういう人が現れたの? それってオレ?」――結婚して50年。音楽番組で流れ始めた “ある歌” に合わせて、妻が歌い出し…