手始めにグレゴールは下半身をベッドから出したかったけど、この下半身をまだ見てもおらんので正確なイメージがつかめんし、動かすんも難儀やと分かった。とてつもなく時間がかかった。グレゴールはしまいにいらち来て1 力の限りやみくもに体を前に突き出したが、さあ方向を間違うたもんやから足側にあるベッドの支柱にしたたかぶっつけた。このとき感じた燃えるような痛みでグレゴールは下半身こそ目下のところいっちゃん敏感…
[連載]大阪弁で読む『変身』[注目連載ピックアップ]
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小説『大阪弁で読む『変身』[注目連載ピックアップ]』【第3回】作者/フランツ・カフカ 翻訳者/西田 岳峰
ベッドにずっとへばりついてはおられん、あらゆる犠牲をはろうてベッドを脱出するんがいっちゃん理性的な判断やと思うものの…
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小説『大阪弁で読む『変身』[注目連載ピックアップ]』【第2回】作者/フランツ・カフカ 翻訳者/西田 岳峰
【カフカの名作を大阪弁で!?】「グレゴール!まだ家におったんかいな。 どないしてん?」名前を呼ばれて答える自分の声にギョッ!?
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小説『大阪弁で読む『変身』[注目連載ピックアップ]』【新連載】作者/フランツ・カフカ 翻訳者/西田 岳峰
「おれ、どないしてん?」ザムザがある朝けったいな夢から目覚めると…。カフカの「変身」を大阪弁で翻訳すると…どうなる!?