「新創建? いままでのと違う建物を新たに創建したという意味ですか」「そうです、そのとおりですわ。いやいや、すばらしい理解力ですなあ」「新創建って、どういうことですか」まゆみが考えながら聞いた。「ええですか。いまの伽藍は、若草伽藍とは違う場所に建ってます。そして六七〇年に若草伽藍が全焼したとき、すでにいまの伽藍はかなりできあがっていた。つまり若草伽藍は焼けてしもうたが、いまの本堂や五重塔は焼失を免…
[連載]日出る国の天子
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小説『日出る国の天子』【第22回】三吉 不二夫
ふと思いついた着想が、古代史学界を震撼させる大発見へ
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小説『日出る国の天子』【第21回】三吉 不二夫
ここから話がややこしくなりますんで、よく聞いてくださいよ。
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小説『日出る国の天子』【第20回】三吉 不二夫
法隆寺の「サイケン」って…倒産しかけたことがあるんですか?
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小説『日出る国の天子』【第19回】三吉 不二夫
怨霊説…聖徳太子の怨霊を封じ込めるために真ん中に柱を立てた
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小説『日出る国の天子』【第18回】三吉 不二夫
「それはあくまでも言い伝え」むしろウソと否定する学者も
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小説『日出る国の天子』【第17回】三吉 不二夫
死亡した高槻教授…ほかの学者とは異なる考えの持ち主だった
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小説『日出る国の天子』【第16回】三吉 不二夫
その心の強さはどこから?…いつも不思議に思う
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小説『日出る国の天子』【第15回】三吉 不二夫
「その答えをぼくが知っていたら、教授に昇格していますよ」
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小説『日出る国の天子』【第14回】三吉 不二夫
「日本書紀」のどこにも記されていない、第一次遣隋使の謎
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小説『日出る国の天子』【第13回】三吉 不二夫
ただ一人、業界の悪習に敢然として立ち向かってきた人物
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小説『日出る国の天子』【第12回】三吉 不二夫
「これほどの量とは…」研究資料で足の踏み場もない書斎
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小説『日出る国の天子』【第11回】三吉 不二夫
まだお若そうなのに、もう准教授になられているんですね
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小説『日出る国の天子』【第10回】三吉 不二夫
いつまでも学生気分でキャピキャピした小説を書いていいの?
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小説『日出る国の天子』【第9回】三吉 不二夫
志なかばでの事故死…この依頼を簡単に断るわけにはいかない
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小説『日出る国の天子』【第8回】三吉 不二夫
文章には書いた人の心や人柄などが凝縮されて詰まっている
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小説『日出る国の天子』【第7回】三吉 不二夫
権威ある学者の説を否定しても、ほぼ認められることはない
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小説『日出る国の天子』【第6回】三吉 不二夫
事故死した高槻教授の頼みとは…?謎は深まるばかり
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小説『日出る国の天子』【第5回】三吉 不二夫
事故はなぜ起きたのか?冷却水を意図的に抜いたのは?
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小説『日出る国の天子』【第4回】三吉 不二夫
「沙也香さんに会いたい…」高槻教授からコンタクトがあった
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小説『日出る国の天子』【第3回】三吉 不二夫
「他言はしないでください」捜査一課の刑事が明かした秘密