家族と離れ初めての一人暮らしになったけれど、最初の頃はほぼ毎日のようにオンラインで琴音と大輝の顔を見ながら話をして、東京で一緒にいた頃より共有する時間が多かったくらいだ。2人が知らない大阪の話をして、スマホで撮影した写真や動画で大阪の街の様子を見せながら説明をした。車の売り上げも、東京のお客さんが紹介してくれたお客さんが何台か購入してくれたこともあり、滑り出し順調で何もかも上手くいくと信じて疑わ…
[連載]左遷、最果てのパラダイスへ
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小説『左遷、最果てのパラダイスへ』【第4回】木山 空
「家族と離れてまでして中古車を売ることが、本当に僕がしたかったことなのだろうか?」上手くいかない仕事、人間関係、精神を蝕み鬱状態に。
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小説『左遷、最果てのパラダイスへ』【第3回】木山 空
「安くてもいい中古車を、車が本当に好きな人に売りたい。」本社勤務を捨て、自ら出向願い。
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小説『左遷、最果てのパラダイスへ』【第2回】木山 空
中古車屋に行くと店員にシビックTYPE Rを勧められる。レーシングカーのようなレスポンスに思わず欲しくなってしまう...
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小説『左遷、最果てのパラダイスへ』【新連載】木山 空
ある朝、ショーウインドーのガラスに黒い外車が突っ込み、中からは軽薄そうな若者が。更には「代車を出せ」と言ってきて...?
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