小説 絵本・漫画 絵本 2022.05.14 不思議な力が宿るという「重なりの石」…心を旅する絵本 重なりの石 【第1回】 碧乃 慈雨 大切な人への特別な贈り物となる絵本 この記事の連載一覧 次回の記事へ 最新 本記事は、碧乃慈雨氏の書籍『重なりの石』(幻冬舎ルネッサンス新社)より、一部抜粋・編集したものです。 こんなお話をひとつ 「重なりの石」には不思議な力が宿るという そして、それにはこんな風にして出会う 例えば それは、紅葉の木々の中を歩く散歩の途中かもしれない
小説 『アイアムハウス』 【新連載】 由野 寿和 静岡県一家三人殺害事件発生。その家はまるで息をするかのように、いや怒っているかのように、大きく立ちはだかり悠然としていた 午前十一時。サイレンを鳴らさず、車両は静岡県藤市十燈荘(じゅっとうそう)に到着した。静岡中央市にある県警本部から十燈荘までは、藤湖をぐるっと大回りして藤市経由でトンネルを通り、小山を登ることになる。藤湖を見下ろす高級住宅街、十燈荘は、土曜の昼だが活気はない。既に外部への交通規制が敷かれているとはいえ、不気味に静まり返っている。ここで殺人事件があったことを、住民達が知っている気配はなかった。その家…
小説 『空に、祝ぎ歌』 【第28回】 中條 てい 「逃げなきゃだめなのよ。お願い、あんたにしか頼れないわ」変なことに俺を巻きこむな、とは言いつつも… 「あたしはずっとこの村にいるつもりはないのよ。街で怖い目に遭って逃げ帰ってきたけど、ジョジョが乗りこんだからには安心できないわ」「だって、あいつはニコのことできたんだし、お前だとは気がつかなかったんだから、もう心配なんかするなよ。仮に思い出したところで、あの時はどうもってくらいのことだろ。もう一年も前の話じゃないか」キーラはエゴルの話などまるで聞いていなかった。指でつまんだケースを無意識にぶらぶ…