小説 絵本・漫画 絵本 2022.05.14 不思議な力が宿るという「重なりの石」…心を旅する絵本 重なりの石 【第1回】 碧乃 慈雨 大切な人への特別な贈り物となる絵本 この記事の連載一覧 次回の記事へ 最新 本記事は、碧乃慈雨氏の書籍『重なりの石』(幻冬舎ルネッサンス新社)より、一部抜粋・編集したものです。 こんなお話をひとつ 「重なりの石」には不思議な力が宿るという そして、それにはこんな風にして出会う 例えば それは、紅葉の木々の中を歩く散歩の途中かもしれない
エッセイ 『あなただけが消えた世界』 【第19回】 上島 薫 夫から誕生日にサプライズ…「次は、40歳の時だね」だけど、それは叶わぬ夢となった。私は34歳で一人になった。 私自身、母親としてのモデル、お手本がない中での育児。だからかえって自分の中で創り上げた完璧な母親像だけが膨れ上がり、理想だけが一人歩きして苦しむこともあった。けれど、今振り返れば、いろいろ頭の中で難しく考えすぎなくてもよかったと思える。母親でも人間だから、イライラしたり余裕のないときだってあるのは当たり前で、遊んであげられないときだってあるし、思うように家事が進まないときもあって、それでいいのだ…
小説 『大阪弁で読む『変身』』 【第9回】 作者/フランツ・カフカ 翻訳者/西田 岳峰 【大阪弁『変身』】「シッシッ!とっとと部屋にすっこみさらせ!」…こんなんもう父親の声には聞こえんわ、やかましぃ騒ぎよって! 【前回記事を読む】【大阪弁で「変身」】「助けて、神さん、助けてー!」母親がいきなり立ち上がって、腕を伸ばして指を開いて叫んだ父親はグレゴールの善意に気づいたもんと見えて、邪魔せんどころか向きを変える動きをこっちやそっちやと遠くからステッキの先で指示したった。ただ父親のシッシッという声だけは耐えがたい、これさえなかったらええんやが! そのせいでグレゴールはまともに頭が働かん。方向転換はほぼ終わった…