2月6日、この工夫を加えたことで、7箱中3箱の中に入って食べていることが確認できた。さらに2月8日には、物置の前に設置した捕獲具でも中に入って食べていることが確認できた。こうして餌付けができたことになる。ジャンプする行動の最中に数ミリ足元が下がるのは許せるのだろう。
そして翌2月9日、物置入口に置いた奥行きの長い大きい捕獲具に1匹が捕獲されているのを確認した。小さい個体だがかわいい目をしている。捕獲されたのに暴れるわけでもなく、前足を使ってパンを食べている(写真2)。初めてのクマネズミ捕獲である。
改良を加えた7箱でもクマネズミが捕獲できる事が確認できれば上々だと考えて、犬走りに設置した7箱をロックモードに切り替えてその日は帰った。
ハムスター用の大き目のケージを購入し、餌と水を用意して、かわいい目をした子ネズミをしばらく飼育する事にした。糞尿で汚されることを考えて新聞紙を入れてあったのだが、すぐにその下に潜り込んだ。
次の日、リフォームを行っている業者から捕まっているとの連絡があり、飛んで行って捕獲された1匹を会社に連れて帰った(写真3)。
この、後で捕獲した1匹をケージに入れる際にとても面白い事が観察された。以下がその時の観察記録である。