例えば、演歌歌手で美空ひばりさん以外の方を挙げてみますと、石川(いしかわ)さゆりさん、(みやこ)はるみさん、小林幸子(こばやしさちこ)さん、森昌子(もりまさこ)さん、水森(みずもり)かおりさんなど豪華な顔ぶれが揃いますし、

有『石川さゆりは“なめらかネーム”でもあるんじゃないか?』

ヒ「はい、“なめらかネーム”と“リターンネーム”の両方に該当する方を同じ母音のペアが二つ出来ることから“ツーペアネーム”と呼びます」

中森明菜さんのようなアイドル系の方では、小泉今日子(こいずみきょうこ)さん、荻野目洋子(おぎのめようこ)さん、森高千里(もりたかちさと)さん、松浦亜弥(まつうらあや)さんなどの名前が挙がります。

有『“あやや”も“ツーペアネーム”じゃないか?』

ヒ「松浦亜弥さんは苗字の最初と最後、下の名前の最初と最後の4つの母音すべて同じなので、ポーカーの役でいう“ツーペアネーム”のさらに上、“フォーカードネーム”ということになります」

さらに宇多田ヒカルさんのようなシンガーソングライターとなると、竹内(たけうち)まりやさん、岡村孝子(おかむらたかこ)さん、広瀬香美(ひろせこうみ)さん、岡本真夜(おかもとまよ)さん、鬼束(おにつか)ちひろさん、加藤(かとう) ミリヤさんなどが挙げられます。

あと、短いアーティスト名で活動されている方(ここでは“ショートネーム”と呼びます)では、絢香(あやか)さん、JUJU(ジュジュ)さん、NOKKO(ノッコ)さん、CHARA(チャラ)さんなども該当します(最初と最後の母音が同じと言うより、一つの母音だけで構成されているのでリターンではなく“ストレートネーム”なのですが……)。

そして、海外から日本に来て活躍された、カタカナ表記の女性歌手のお名前も、アグネス・チャンさんやジュディ・オングさん、テレサ・テンさんにマルシアさんと、実に多くの方が“リターンネーム”なんです(アグネス・チャンさんやテレサ・テンさんのように「ン」で終わる名前の場合、一つ前の文字の母音で判断します)。

ほかにも小柳(こやなぎ)ルミ子さんや山本(やまもと)リンダさん、岩崎宏美(いわさきひろみ)さんと岩崎良美(いわさきよしみ)さんの姉妹や、今井美樹(いまいみき)さん、中島美嘉(なかしまみか)さん、青山(あおやま)テルマさんなど、書ききれないほどたくさんいらっしゃるのです。

ここで話を戻しましょう。さきほど触れた「とんでもないメリット」ですが、これだけの女性歌手のお名前を見てお気づきだとは思いますが、どのお方も誰もが知っているようなヒット曲をお持ちなんです。

つまり、「“リターンネーム”の女性歌手はヒット曲に恵まれる」というメリットがあるんです!

プロの歌手を目指しているそこのあなた、名義は“リターンネーム”にするしかないですよ!

付け加えておきますと、“なめらかネーム”の男性歌手が「男らしい歌を唄うとヒットする」ように、“リターンネーム”の女性歌手は主に恋愛がテーマの「女性らしい歌を唄うとヒットする」というジンクスがあります。

有『ホントにそうか?』

ヒ「本当ですよ。疑うんなら次のコーナーで証明してみせましょう」