この夢を見た後のぼくは、見る前のぼくとは違うんです。だから、これからは一歩ずつ、このことを心にとめて、恐れを変えていくための、恐れであるこのいやな『思い』を手放すための訓練をしていこうと思うんです。

今やっとわかってきたんです、至高の神さま。恐れをなくせば、世の中の見方がガラリと変わるんじゃないかということを」

「わたしには、本当の英雄の言葉のように聞こえるがね、フォール。上出来だ!」

この誉め言葉に、フォールはびっくりしてしまいました。「恐れを克服するにはまだまだ長い道のりがあることはわかっているけど……きっと、今日の至高の神さまは、機嫌がいいんだろうな、ありがたいことに……」と彼はぶつぶつ言いながら、自然に喜びが溢れてきて、ちょっと得意になっていました。

「機嫌のことを言っているのかね、フォール?確かに、悪くないよ……だが、待てよ、わたしの機嫌が悪いことなんてあるかね?(大きな含み笑い)それはそれとして、また天使たちの素晴らしいメッセージが欲しくはないかい?今日のお前には、ご褒美の価値がありそうだ」

フォールはあまりの嬉しさにものが言えませんでした。どれほど待ち望んでいたことでしょうか。何と言っていいかわかりませんでした。喉の奥で涙がつかえていました。込み上げてくる感情を必死で抑えていましたが、涙が溢れてくるのをどうすることもできませんでした。こらえてもこらえきれずに、いろいろな思いがよぎる中で、やっと自分を取り戻し、輝くような笑顔で答えました、「お願いします、お願いします、お願いします!」

こうして、再び天使たちが訪れるようになったのです。その夜は、本当に美しく、女性のエネルギーに溢れた天使がやってきて、とても重要なメッセージを伝えてくれたのでした。そのメッセージは、フォールの心に深く沁みわたり、言葉を失わせるほどでした。こうして再び訪れた響きわたる声は、まるで見えない深みから上がってきて、彼の脳の中に、そして部屋中に広がっていくかのようでした。