先方にまだ少しためらいがあっても、
「一度会ってお話をうかがいます」との返答を貰えばしめたもの。間髪をいれず、
「では、明日の早朝、御社に伺います」と約束して電話を置く。
翌朝は、紹介者のA、B、C君を帯同して、会長の僕が直接面談、説得に行くのだ。これでおしまい。その候補者は必ずその場で入会申込書にサインをしてくれるのだ。
このやり方を聞いて、「そんな手間ヒマの掛かることは出来ない」と言った人には会員増強はできないと思うべきだ。そうだ、一人の人間をクラブに誘い込むのには手間ヒマが掛かるのは当然だ。これを厭いとうていては、「本当の目的」は達成できない。
ただ、絶対に間違ってはいけないのは、この作業が決してクラブの会員数を増やしたいだけの安直な目的ではないということだ。そんな気配を候補者に悟られたら一瞬にして断られるのは必定だ。
一番重要な「本当の目的」は、「ロータリーに入ることがどれだけ本人の為になるのか」ということを「その本人自身が理解してくれること」が大切なのだ。これこそがクラブへの奉仕、地域社会への奉仕、その人への奉仕であると信じている。だからこそ、僕らは最強の軍団になれたのだ。