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障害年金(私の場合は基礎年金で月に6万5千円)も含めると、悪くない手取りが確保できた。そこから私は恋活、婚活にのめりこんでいくこととなる。
2018年10月、私が彼女と出会ったのは、某出会い系サイト。当時、私は恋活、婚活に躍起になっていた27歳の青年である。彼女は25歳。住所は広島市。私が住む廿日市市とは隣の市で、車で行けば会えそうな距離だった。
身長も私より少し低く、ちょうど良い。顔写真を見ると、少し気弱そうではあるが、今どきの子で可愛い部類だと思った。「スタイルには自信があります」とプロフィールの記述欄に書いてあったが、おそらく嘘ではないと直感的に感じた。
情報はそれだけだったが、最初に私から彼女にメールを送ろうと思ったのは、彼女の写真が可憐でスタイルも抜群と書いてあったから、ただそれだけである。
正直、それだけで私にとっては明らかに高嶺の花であるが、当時の私はとにかく爆弾小僧のようにいろいろな人にアタックしていた。彼女の返事はすぐに来た。最初はありがちな会話、
「私は今恋人を探しています。良ければお話しませんか?」
「いいよ」
「こちらもため口でも良い? 恐い?」
「気にしない」
しかし、私が趣味の話に持ち込むと運命の歯車が動き出す。
「あなたの趣味は? 私はスポーツ観戦と麻雀ゲームかな」
「私は投資だよ。お金にしか興味ない」
驚いた。投資? それだけで生計を立てている人に会うのは初めてだった。