小説 『超能力探偵 河原賽子』 【第6回】 春山 大樹 急に連絡が途絶えたストーカー男の様子見に、家を訪ねた。電気は点いているのに返事がない。こじ開けたドアの向こう、見えたのは… 【前回の記事を読む】ストーカー気質の男の相談で探偵事務所を訪れた。「大抵の男はこれで震えあがる」とすすめられたオプションは…林良祐の家は都心の住宅街にあった。築40年以上は経っているであろう古ぼけた2階建ての木造家屋で、周囲は塀で囲まれているが庭は非常に狭く、そこに植えているというより勝手に生い茂ったような笹が周囲からの目隠しになっていた。西側に細い路地があり、そちら側に庭の小さなゲートがあり、…
小説 『逆境』 【第9回】 NIKO.F 人手が足りないので、健康ランドの大浴場で大学生の男の子に声をかけた。夏休み中だけでも良いからとバイトに来てもらい… 【前回の記事を読む】「一度だけ江美をものにした」江美に認められたくて必死だったあの頃。恩師はすでに手をかけていた。そうこうしているうちに、恩師の息子が声をかけてくれた。息子は恩師と業種は同じだが、プラント工場ではなく、建設現場の仕事をしていたので、本格的に息子に付いて仕事を覚える事になった。勝也はこの仕事でやっていくと決め、必死で覚えた。休憩の時、昼ご飯の時、いつも息子と仕事の話ばかりして頭に叩…