小説 絵本・漫画 絵本 猫 2021.05.24 くろうも きっと じゅうじつって よべると おもうわ たのしくって えがおが あふれたり なみだが こぼれてしまうほど うれしいことだって ぜったい あるもの そのぜんぶで いきてゆくの
小説 『アイアムハウス』 【新連載】 由野 寿和 静岡県一家三人殺害事件発生。その家はまるで息をするかのように、いや怒っているかのように、大きく立ちはだかり悠然としていた 午前十一時。サイレンを鳴らさず、車両は静岡県藤市十燈荘(じゅっとうそう)に到着した。静岡中央市にある県警本部から十燈荘までは、藤湖をぐるっと大回りして藤市経由でトンネルを通り、小山を登ることになる。藤湖を見下ろす高級住宅街、十燈荘は、土曜の昼だが活気はない。既に外部への交通規制が敷かれているとはいえ、不気味に静まり返っている。ここで殺人事件があったことを、住民達が知っている気配はなかった。その家…
小説 『司法崩壊! ~刑務所が足りない!起訴できない!~』 【第13回】 利根川 尊徳 物見遊山顔で自動車会社の人事担当課長が刑務所を訪問。模範囚三人の受け入れ条件の細部について話を進めるも… 続けて「そんな訳でかみさんは、子ども二人を片付けてからは、愛犬家として俺より飼い犬のマルチーズにご執心だ」と今度は須崎がかみさんの事を愚痴ってみせた。「何だ、お前のところは犬か? うちは猫だ。かみさんが三毛猫をそれこそ猫可愛がりしている」と里村の家では猫を飼っていると明かした。こうして、二人は八時半過ぎまで酒を酌み交わした後、須崎は在来線に乗り、来る時と違って高崎駅から帰りは北陸新幹線はくたか五…