「フォール、お前は知っているとも」。とつぜん、力強い声が頭の中で響きました。

ああ、この天使なら知ってる、前に会ったことあるよね、とフォールは思いました。

「この宇宙のいたるところに、お前の魂の家族はちらばっているのだよ。お前は、何度も何度も、姿を変えて、さまざまな銀河のさまざまな次元で、さまざまな惑星に暮らしたことがあるのだよ。それらの星々から来たもっとも照らされたものたちが、今、まことの呼びかけをもたらすために地球に集まっているのだ。

だから、『新しい』世代は新しいと同時に、とてつもなく古くもあるのだ。まだまだ多くの再会が待っているよ、フォール、準備をしておきなさい。夢の中で彼らがお前に挨拶にやってきたのは、お前に思い出してもらうためだ」

「ぼくはあなたを知っています！　大天使ミカエルさまでしょう！」とフォールは思わず口走りました。

その大きなエネルギーは声を立てて笑い、言いました。

「よろしい。お前は『エネルギー』を一つひとつ見分けられるようになってきたね、と言っても、実際はまったく同一のものだがね。わたしもお前に会えて嬉しいよ、フォール。よろしい、まだちゃんと書きとめているね」

「では、あの子たちは誰なのですか？　ETだったのですか？」とフォールは思い切って尋ねてみました。

「今、この地上にはたくさんの元地球外生物がいるのだよ、フォール。お前も、その一人かもしれない」

フォールは言葉を失い、呆然と、繰り返していました。

「ええ？　ぼくが、ぼくが、ETだって？　別の惑星から来たって？」

「少年と天使たち」Ⅱに続く