何でうちだけこうなんだよー!

ショーのおしっこは、ちんちんの先から気持ち良いほど、ほとばしった。

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トイレの話はまだまだ続く。よくショーを観察していればトイレに行きたい時か概ね分かる。おしっこ、またはうんこをしたい時は、家の中をそわそわ歩き回る。そんな様子を見るとなんとなく分かる。

しかし、ちょっと、他のことで目を離すと危険。いきなり部屋中に異臭が漂ってくる。やられたー。何処に居るのだ、何処に。慌てて探すと、窓のカーテンの後ろで真っ赤な顔をして息んでいる。

お尻の下を見ると、なんとまあ、うんこが床から盛り上がっているではないか。

「ショー!」

と一喝し、慌ててトイレに連れていくが後の祭り。だいたいトイレの予兆が分かるようになり、そわそわが始まったらトイレに強制連行する。

そんな対応方法を覚えてから、失敗をすることが少なくなった。

しかし、確実にショーは発達? しているのだ。ショーがニコニコして、甲高い笑い声をして隣の部屋から出てくる。ショーを見ると下半身は裸だ。嫌な予感がする。

ショーは私を隣室に連れていく。そして「うー、うー」と言いある方向を指さす。その先には、なんと、部屋の端の絨毯の上にこんもりとうんこが湯気を出して残っているではないか。

ああー。私はその排泄物の始末をしようとするが、その臭いで嘔吐しそうになり、涙が出てくる。そのうちおもいっきり私は叫んでいた。

「もう、やだよー! 誰か助けてくれー、何でうちだけこうなんだよー!」

私たち夫婦は精神的にも肉体的にも、疲れきっていた。

第五章 隣人とのバトル

健常児と障害児の子育ては根本的に違うということを子供が成長するにつれて知ることになる。

最初に診断して貰った病院の先生の言葉が日々私達夫婦に重く伸し掛かってくる。ショー失踪前後の話である。