『奇跡の軌跡』

香水の香りというものは、トップノート→ミドルノート→ラストノートと分けられ、

同じひとつの香水でも、身につけている時間とともに、香りが変貌(へんぼう)する。

今回さぎりが身につけていたローズ・アラフォリについて言えば、

【トップノート】おいしそうなフルーティ・フレッシュの香り

【ミドルノート】華(はな)やかで心地よいフローラルの香り

【ラストノート】繊細(せんさい)に紡(つむ)がれたスウィートな香りと変遷(へんせん)するのだ。さぎりが、鎌倉の七里ガ浜(しちりがはま)を出発する時点では、間違いなく、おいしそうなフルーティ・フレッシュの香りがしていたハズなのである。

午後一時〇一分

私…「二三分ライン新橋着」と伝える。鎌倉や横浜とはちょうど反対方向から新橋駅を目指すラインの中で私はさぎりに伝えた。