働かなければならないからです。働かなければならない、会社に行かなければならない。顧客に会わなければならない。
人に会わずにいかに「人に会う」のか。私たちは通信手段がすでにインフラとして社会に存在していることに気づきました。「そうだ、オンラインで人に会えばよい」世界中の人がそう思いました。
「人に会う」ためには、音声だけでは不十分、顔を見ながら話さなくては不十分です。留学生が母国の親や友人にスカイプを使いながら話をしている光景によく出くわしますが、パソコンを使いながら本格的なオンラインTV会議をはじめたのです。
若い世代からすべての世代に、個人から企業に、IT産業から全産業に、すべての国にと広がっていきました。人に会うためには、日時、場所を準備し、当日、約束した時間にその場所に移動しなければなりません。
しかしオンライン会議では、定められた時間にパソコンの前に座るだけでよいのです。まず、この手軽さに驚きました。慣れないシニアの人たちでさえも、若い人から少しばかりの手順を教われば、いとも簡単にオンライン会議を自分のものとすることができたのです。
オンラインTV画面にあらわれたのは、いつもの上司であり、部下であり、いつものように打ち合わせができる。「何という便利な世界」と思ったことでしょう。
実は、私たちは、ビジネスやコミュニケーションにおける革命的な瞬間に立ち会ったのです。続く記事で、詳しく述べたいと思います。