第3章 世界のパラダイム
今後予想されるパラダイム
前章でパラダイムのパターンを見てきました。では、実際にこのうちどのパラダイムが起こるのでしょうか。まず、世界中の誰もが第4象限は、行き詰まったと考えていますのでこのパラダイムは過去のものとなるでしょう。
理想は、第1象限であることは明らかです。しかし、世界がこれから新型コロナ後すぐに、第1象限に足並みを揃えることは難しいでしょう。自国ファーストの勢力が増大しているからです。さらに米中が覇権争いを激化させていますので、今後、10年は第3象限にとどまる可能性が高いといえます。
世界が連帯を強化し地球環境を守らなければならないときに、一人中国だけが国家資本主義によって時代錯誤ともいえる帝国主義的な時代に先祖返りしていますので、世界は大きな悩みの種を抱えます。
最悪の場合は、米中対立が戦争状態になる可能性は捨てきれません。EUも混沌としていますので世界情勢は予断を許しません。新型コロナにより失業者が世界で急増すればさらにそのリスクは高くなります。
一方、世界には善良なる人々もたくさんいます。その数は増えています。そうした人々は、第1象限を目指していくことでしょう。そうした善良なる国家、善良なる人々は、連携しながらSDGsを実現していくに違いありません。