11月の新連載のお知らせ

お待たせしました! 読書の秋はここからが本番。
11月は19作品がスタート!


11月9日(月)
7時~『ドキュメンタリー私小説『男は誰も大スター』』惣才 翼
8時~『ケーちゃんの一膳めし屋』松田 義和
18時~『あの頃の歌を 潮風にのせて』藤城 功介

11月10日(火)
7時~『プラセボハック なぜ「気のせい」と「思い込み」が奇跡を起こすのか』瀬古 高行
8時~『バツイチオヤジ達の黄昏と夜明け 生きづらい時代を楽しく生き抜く』小林 龍之丞
18時~『わら細工民具 ほぼろ・買物籠・ポシェット他の作り方』高橋 茂樹

11月11日(水)
7時~『みわがしろ 豊後府内城普請異聞(改)』長石 潔
8時~『ドクター大場のお金をかけない健康法』大場 敏明
18時~『指先の妖精』宮乃 ひかり

11月12日(木)
7時~『兵機人類』歩行モグラ
8時~『我ハ、シャクジン(石神)デアル』スズキ 仁
18時~『男爵物語』余語 眞二

11月13日(金)
7時~『枝を減らして、人生を整える 元SEが農園で見つけた「引き算」の哲学』青樹 愛朗
8時~『あなたのすべては美しく』馬塲 純平
18時~『化け猫 村を守った二匹』猫田 主水

11月14日(土)
7時~『アダムはマナビの実を食べた』横溝 大門
8時~『誰も教えてくれない提案の本質 〜意思決定を動かす3つの技術〜』齊藤 賢司

11月15日(日)
7時~『教授選考委員会 名誉の裏で、医は人を試す。』西田 誉浩
8時~『エッジの国』眞岡 馼

11月9日(月) 7時~

『ドキュメンタリー私小説『男は誰も大スター』』
惣才 翼

「もう歳だから......」と諦めることなく、「人生は、常に今から!」と信じて懸命に生きた有為転変を語り、綴った団塊世代からの遺言書。

 
 

「劣等生」を自称する元コピーライターが、父の弁当会社を継いで四半世紀――広島・廿日市を舞台に、著者は言い切る。人生は還暦を過ぎてからこそクライマックスだ、と。地元紙で始めた日曜コラム、七十歳を目前にした作詞家デビュー、ハワイ島コナとの縁を二十五年かけて姉妹都市提携へ結実させた思い、商工会議所会頭としての奮闘、国際トライアスロン大会の創設と終幕、そして自ら仕掛けた「生前葬」と称する出版記念パーティー。パソコンに眠っていた挨拶文・企画書・コラム・詞を集め、虚構を排して再構成した異色のドキュメンタリー私小説。「無謀な挑戦」と「臆病な保守」のあいだで揺れながら、恥も外聞もかなぐり捨てて突き進んだ還暦から喜寿までの行跡を、自嘲とユーモアで綴る。懸命に生きるすべての人へ贈る、帳尻合わせの人生讃歌。

本文をチラ見せ!

二十年近く前、還暦を迎えた年の毎週日曜日、地元紙「中国新聞」に半年間書き綴ったコラムを久々に読み返し、他愛ない話の羅列ながら、気づけば一気に完読していた。
自作のコラムを思い出し笑いしながら再読できたのは、内容が故ではなく高齢化による記憶力低下のせいで、忘れかけていた話が懐かしかったのだろう。
掲載当時こそ友人知人からの反響はあったものの、特段の話題にも上らぬ拙文(せつぶん)は、仮に読まれていても記憶…

11月9日(月) 8時~

『ケーちゃんの一膳めし屋』
松田 義和

その少年は、町の温もりに抱かれて育った

 
 

火事、病気、貧しさ――それでも思い出すのは、人のあたたかさだ。京都の下町で母とふたり生きた幼い日々。血はつながらずとも献身的に尽くしてくれた父。地図と電車を教えてくれた奈良の従兄。そして、たこ焼きを、ドライブを、居場所をくれたケーちゃん。少年はその優しさを胸に医師となり、アフリカの地で、そして診察室で、たくさんの小さな命と向き合っていく――。認知症の母、顔を知らぬ実父、いまも心に生きる子どもたち。一人の小児科医が綴る、ひとの情けと記憶をめぐる自伝的エッセイ。

本文をチラ見せ!

令和五年に新しい公共交通機関として注目されるLRT(次世代型路面電車)が宇都宮で運行を開始した。全国の鉄道オタクたちがこぞって宇都宮に向かった。

私は昭和の京都で市電と身近に暮らした最後の世代だ。
目の前で乗り損ねた場合には、必死で走ったら近ければ何とか次の停留所で追いつけるような速度だった。市電の系統番号でどれに乗ったらどこに行けるのか、みんな知っていた。小学生だけで乗ることも多かった…

11月9日(月) 18時~

『あの頃の歌を 潮風にのせて』
藤城 功介

この一曲を、あなたに。

 
 

80年代――。スマホもLINEも無かったあの時代。恋に揺れ、バンドに打ち込み、未来を夢見た日々。
まっすぐに人を愛し、まっすぐに音楽に打ち込み、まっすぐに悩んだあの頃。忘れられない歌とともに、若き日の記憶がよみがえる。

音楽が紡いだ熱き日々を、あの頃の名曲にのせて瑞々しく描く、青春ストーリー。

本文をチラ見せ!

あまり暖房の効いていないスタジオには、寒さというより凛とした空気が満ちていた。天井の蛍光灯の一つが時折点いたり切れたり瞬きを繰り返す。
六畳ほどの広さのスタジオに置かれたパイプ椅子に座り、藤木(ふじき)達郎(たつろう)と澤井(さわい)雅史(まさし)は残りのメンバーの二人が集合するまでの間、神野(じんの)哲(てつ)の練習する曲に聴き入っていた。神野はアコースティックギターを弾きながら何度も歌う。リズム…

11月10日(火) 7時~

『プラセボハック なぜ「気のせい」と「思い込み」が奇跡を起こすのか』
瀬古 高行

「効いた気がする」は、脳科学で説明できる。

 
 

「信じる者は救われる」
残念ながら、信じるだけでは救われません。
信じる力を、現実の行動につなげるための「仕組み」が必要です。
その仕組みこそが、プラセボハックなのです。

やる気が続かない、三日坊主で終わる、自分を信じられない――。
そんな日常を変える鍵は、意志の強さではなく「仕組み」にある。薬学、行動経済学、マーケティングを横断する著者が、プラセボ効果を手がかりに、「信じる力」を現実の行動へとつなげる方法を探る一冊。

本文をチラ見せ!

2019年のある日、電車の中で、突然呼吸ができなくなった。
正確には、呼吸ができなくなった“気がした”。

電車が走り出して数分後、なんの前触れもなく、急に車内の酸素がなくなったように、首元が締めつけられ、胸が苦しくなった。血の気が引き、めまいがして、指先が硬直して震えだした。
そのまま病院に直行し、僕は「パニック障害」と診断された。

パニック障害とは、突然、動悸(どうき)・息苦しさ・めまいなど、激しい身体症状…

11月10日(火) 8時~

『バツイチオヤジ達の黄昏と夜明け 生きづらい時代を楽しく生き抜く』
小林 龍之丞

人生は、いつからでもやり直せる ――喜楽に生きろ!

 
 

離婚を機に自由を手にしたJOEと、対照的な性格を持つ親友KEN。
アラフィフとなった二人は、恋愛、友情、仕事に向き合いながら、生きづらさを増す時代をどう楽しく生き抜くかを模索していく。

夜の街での出会い、男同士の友情、団塊ジュニア世代ならではの焦燥感。
さらにコロナ禍による停滞や不安を経て、JOEの人生観は大きく変わっていく。
遊びや刺激を追い求めていた日々から、本当の自由とは何か、人生のパートナーとは何か、仕事のやりがいや社会との関わりとは何かを見つめ直し、やがてその関心は街づくりやアート、社会貢献へと広がっていく。

これは単なる中年恋愛小説ではない。
昭和・平成・令和を生き抜いてきた男たちの再生と成熟、そして時代への違和感を抱えながらも前へ進もうとする姿を描いた物語である。
不器用でも真面目に生きてきた人の胸に、きっと何かが残る一冊だ。

本文をチラ見せ!

生きづらい混沌の世の中。
今の常識は昔の常識とは違う。
価値観やコミュニケーション方法等、時代の流れに適応しなければ社会からつまはじきとなる。
様々なハラスメント、男女平等とはほど遠い不平等、縦社会の終焉、老害、インフレ、貧富問題等々の社会問題。
他人をけなし自身が優位に立つことを正しいと思う人、真面目に生きているが故に他人の言葉や態度にストレスを感じ病んでしまう人、うまくバランスをとり生きている人等様々だ…

11月10日(火) 18時~

『わら細工民具 ほぼろ・買物籠・ポシェット他の作り方』
高橋 茂樹

編み方ひとつで、姿も用途も自由自在。 一本のわらから広がる、千変万化のわら細工。

 
 

わらは、編み方や組み合わせによって、籠、ポシェット、猫ちぐら、丸座布団など、さまざまな暮らしの道具へと姿を変える。受け継がれてきた技と現代の工夫を織り交ぜながら、わら細工の奥深さと手仕事の楽しさを伝える一冊。
松村邦洋氏推薦!!

本文をチラ見せ!

田布施町を含む山口県東部では、昭和30年代頃まで、どの農家でも「ほぼろ」と呼ばれるわら編みの大きな籠が使われていました。山口県西部や山陰では「ふご」とも呼ばれています。形としては単なる大きめのわら籠ですが、とても重宝され、さまざまな用途に使われていました。

主な用途は農作物の収納や運搬です。さらに、幼児を運ぶために使われることもありました。田布施町出身の元宰相岸信介の書に、「幼い頃ほぼろに入れられ…

11月11日(水) 7時~

『みわがしろ 豊後府内城普請異聞(改)』
長石 潔

城の礎に、誰が埋められたのか。

 
 

府内城に伝わる、十八歳の娘「おみわ」の人柱伝説。
若き藩士・岡本雄之助は、「鏡石」に導かれ、二百余年にわたる戦乱と一族の流転をたどっていく。
伝説の奥に隠された、驚くべき真実とは。
城に秘められた悲劇と慈愛の真相を描く歴史小説。

本文をチラ見せ!

これは、開明と混乱をもたらす明治の大変革の兆しが漸く現れ始めた、文化文政期の一地方の城下町を舞台とする物語である。
そのころの江戸といえば、幕府の弱体化が進み、公儀における綱紀の緩みが体制の品位を落とし、農村の荒廃も社会問題となっていた。また、度重なる自然災害の発生や相次ぐ飢饉と疫病により国内は疲弊し、目を外に転じれば、日本近海に出没する外国船の脅威が増しつつあった。
そんな内憂外患の国難を抱える江戸…

11月11日(水) 8時~

『ドクター大場のお金をかけない健康法』
大場 敏明

暮らしをちょっと見直して、継続こそ力!

 
 

「散歩、ストレッチ、脳トレ、健康食事」。日々の健康習慣から痛みや不調への対処、認知症との向き合い方まで、ベテラン医師がわかりやすく解説。家族みんなの健康に役立つ、一家に一冊のガイドブック。
無理なく、楽しく、末永く。健康習慣を始めよう!

本文をチラ見せ!

医師になってはや50年余り。地域医療の現場で、内科医として多くの患者さんの診療に当たってきました。その経験から病気の予防と早期発見・早期治療の重要性を痛感し、薬物治療以前に、生活習慣の是正のための指導(食事・運動療法などの指導)に力を入れてきました。
私は連載開始当時72歳でしたが、それまで慢性病になっていませんでした。現在も同様です。しかし実は両親が高血圧・糖尿病・脳血管障害にかかっており、その…

11月11日(水) 18時~

『指先の妖精』
宮乃 ひかり

大切なのは好きである事。それは美しさや強さを支える心の鍵なのかもしれない。

 
 

バレエとボクシング。
正反対に見える二つの世界には、
同じ汗と痛み、そして夢を追う者だけが知る強さがあった。
心に悲しみを抱える少女・さやとリングで夢を失ったひかりが出会い、
互いの人生を少しずつ変えていく、心の再生の物語。

本文をチラ見せ!

窓から流れ込むささやかな風が、机の上に置かれた一冊の本を、パラパラと撫でるように、めくっては閉じて遊んでいる。
今からそう遠くない昔に……彼女の物語は確かにあった……

「さや、バレエのお稽古が終わったら、電話をしてくるのですよ」
「……はい」
「携帯電話を落とさないようにね」
「……」
バレエスタジオの駐車場で、車から降りると、いつものようにレッスンに向かうさやに、祖母の美彩が
「妖精は、いつも見守ってくれて…

11月12日(木) 7時~

『兵機人類』
歩行モグラ

 
 

この物語は、ウィル・アイアンと呼ばれる男性によって作り出された「アンドロイド」と共に「火星開拓」を成功させ、その後、「二度と会うことはないであろう人類」を思う「ヒューマロイド」と自称する「新たに火星にて誕生」した「存在の歴史」を垣間見ていく、そんな、物語である……

本文をチラ見せ!

同じ神を称える争いの最中に発生した「謎の病」は、多くの一般市民の命を奪い、やがて「世界医療機関」によって村や町に「炭素繊維テント」を使用した「簡易医療施設」が設立されていくのである。
かくして治療は開始され、世界医療機関は「衛生面の悪化による血液の汚染によって引き起こされた黒死病のような新たな病である」という、「結論を適用した」のである。とは言え、この病は「今の彼らでは理解できない未知の病」であった…

11月12日(木) 8時~

『我ハ、シャクジン(石神)デアル』
スズキ 仁

一万六千年の時を越え、奇跡の青い石が少年少女の運命を動かす。

 
 

1985年、東京・堀船町。閉じこもり気味の少年・仁は、元気な幼馴染みたちとともに、石に宿る謎の存在「シャクジン」と出会う。
町の記憶と不器用な青春が交差する、郷土史SFファンタジー小説。

本文をチラ見せ!

一九八五年の春を迎えた東京都北区堀船町の梶原銀座商店街の朝は明るい日差しにあふれていた。堀船町には、荒川区三ノ輪橋駅から新宿区早稲田駅までを結ぶ都電荒川線が通り、堀船町に残る梶原塚に由来する「梶原」という停留所が梶原銀座商店街の入り口である。
この町に住む今泉(いまいずみ)仁(じん)は、この春、高校二年生になり、今日四月八日は、春休み明けの初登校日だったが、本人は相変わらずの針の筵(むしろ)のような…

11月12日(木) 18時~

『男爵物語』
余語 眞二

莫大な財産を美しく使った男

 
 

貧農から身を起こし、一代で豪商となった祖父の莫大な富を受け継いだ孫・治郎八は、大正から昭和の激動期、欧州の社交界で「男爵」と呼ばれ、湯水のように金を使った。だがその散財は、単なる道楽ではなかった。芸術家を支え、パリに日本館を建て、日仏の文化の架け橋となっていく。実話をもとに、人生そのものを芸術に変えた男の華麗な生涯を描く小説。

本文をチラ見せ!

アカシアの並木道が続く、風は遠い日から吹く白い香りのようだ。
「坊ちゃま、この手は絶対離さないでくださいよ」
ばあやは、いつも外に出たら治郎八の幼い手をキツく握っている。
喜助は、年寄りだが二、三歩離れて後を追いかけている。
喜助はいまだに髷をしていた。
「ソイヤーサー」「ソイヤーサー」と祭りの大人の掛け声が、治郎八の耳に残った祭り見物の帰り道。
屋敷から出ないで、屋敷の中でしか遊ばない孫に少しずつでも、…

11月13日(金) 7時~

『枝を減らして、人生を整える 元SEが農園で見つけた「引き算」の哲学』
青樹 愛朗

枝を減らすと、人生に風が通りはじめる。

 
 

伸ばすこと、増やすこと、急ぐこと。それだけが前へ進む方法ではない。
ブルーベリーの剪定に向き合い、南宮山を歩き、歴史に耳を澄ませるなかで、少しずつ「余白」の意味に気づいていく。
何かを手放すことは、失うことではなく、本当に大切なものを残すための選択なのかもしれない。
元SEの著者が、自身の経験を重ねながら綴る、人生を軽やかに整えるための「引き算」の哲学。

本文をチラ見せ!

私がブルーベリーの剪定(せんてい)をしていると、
ときどき、手が止まることがあります。
それは、どの枝を切るかではなく、
どの枝を残すかを考えているときです。

また、南宮山(なんぐうさん)を臨む地にブルーベリー農園を作って以来、冬の休眠期と夏の収穫後の年二回、農園で剪定を繰り返すうちに、あることに気づきました。

枝は環境に正直です。
光が足りなければ、光を求めて無理をしてでも枝を張り、
風が強ければ、風の力に逆らわず…

11月13日(金) 8時~

『あなたのすべては美しく』
馬塲 純平

生きることは、こんなにも不確かで、 それでも、こんなにも美しい。

 
 

海に囲まれた島で家族を見つめる少年。
母を憎みながら、その痕跡を美しく残そうとする男。
三十年前の約束を信じ、向こう側の世界を信じ続ける研究者。

愛、憎しみ、孤独、死――。
人間の醜さの奥に潜む、
説明のできない「美しさ」を描く短篇集。

本文をチラ見せ!

九州の西に浮かぶこの島は、数万年前の火山の噴火でできたのだと言われている。中央の最も小高い丘が噴火の中心であるらしく、そこから四方に流れ出た溶岩が海に達し、島全体がいびつなヒトデの形をしている。ツカサは社会の時間に地図帳を開き、授業はそっちのけで自分が生まれ育った島の形を見つめながら、入り江の荒い曲線や噴火口のなごりである海岸に迫った断崖を想像するのが好きだった。そして島の輪郭しか読み取ることの…

11月13日(金) 18時~

『化け猫 村を守った二匹』
猫田 主水

土を耕す者たちの、名もなき叙事詩

 
 

江戸時代、阿波の加茂村。疱瘡で家族を失い、顔に痘痕が残った少女・佳代は、村人に慕われる庄屋の惣兵衛に嫁いできたお松と出会う。弱さや悲しみを抱えながらも互いに支え合い、村人と未来を拓いていく。徳島に残る「化け猫」伝承をもとに、人と動物がともに生きた時代を描く長編小説の始まり。

本文をチラ見せ!

……おなかがすいた……
三毛と茶色のブチ、雌の二匹の子猫が、体をもたれ合いヨロヨロと畦を歩いている。
二匹とも、この春に生まれたばかりだが、どうやら三毛のほうが姉さんのように振る舞っている。
三毛の姉さんは上空に敵を察知した。
一羽のカラスが、妹の茶色のブチに襲い掛かる。
即座に三毛の姉さんはカラスの側面に爪を立てかけた。カラスは一旦上空へ退避すると、今度は三毛の姉さんに襲い掛かった。
三毛の姉さんは右目に…

11月14日(土) 7時~

『アダムはマナビの実を食べた』
横溝 大門

これは寓話か。 それとも、僕たち人間の現実か。

 
 

農耕、言語、科学、機械、インターネット、そしてAI――。
禁断の実から始まった人類の長い旅は、数々の“正解”によって豊かな文明を築いてきた。
その文明の先に、人間は何を選ぶのか。
旧約聖書の世界を大胆に読み替え、現代社会とその先を描き出す、僕たちの未来の物語。

本文をチラ見せ!

「黄色信号って、赤信号と青信号どっちの味方なの?」
アベルは信号の前で、数歩前に立つカインの背中に聞いた。
「アベル。今はそんなことを言っている場合じゃないのはわかるだろ」カインはため息をついて振り返る。「それに、赤も青も黄色もみんな別々だよ。どっちの味方とかじゃない」
誰もいない。サルのカインとアベルは、魂を失った街の中にいた。二匹が立つ大きなスクランブル交差点は、普段であればたくさんの車やヒトで溢れ…

11月14日(土) 8時~

『誰も教えてくれない提案の本質 〜意思決定を動かす3つの技術〜』
齊藤 賢司

 
 

大手外資系SaaSで6年連続営業トップを達成した究極のメソッドがこの一冊に!

本文をチラ見せ!

最近あなたが作成した提案書やプレゼン資料を、少し思い浮かべてみてください。
そして、次の2つの問いに胸を張って答えられるか、確かめてみてほしいのです。

・スライド毎に「伝えたいメッセージ」は明確でしょうか?
・では、「そのスライドを見た相手に、どんな感情になってほしいか」は明確でしょうか?

「前者の『伝えたいメッセージ』なら、1スライド1メッセージを徹底してロジカルに作れている」という人は、ビジネスの最前…

11月15日(日) 7時~

『教授選考委員会 名誉の裏で、医は人を試す。』
西田 誉浩

 
 

大学病院の教授選考を舞台に、医師たちの思惑と権力争い、医療現場に潜む不正を描いた社会派医療サスペンス。

鴻鵠大学の胸部外科医・東山諭は、次期教授を決める選考委員に任命される。しかし、選考の裏では有力者たちの思惑が交錯し、医療事故や診療報酬をめぐる問題も浮かび上がってくる。

組織の論理と医師としての良心の狭間で、東山は何を信じ、どのような決断を下すのか。

大学病院という閉ざされた世界の実態に迫りながら、医療の正義と権力の本質を問いかける一作。

本文をチラ見せ!

「なんとか会議には間に合いそうだな」 
国立鴻鵠(こうこく)大学医学部胸部外科講座の医局長である東山(ひがしやま)諭(さとる)は、陽春の西日が差し込む渡り廊下を附属病院から事務管理棟へ向かって、やや緊張した面持ちで急かされるように歩いていた。早朝からの緊急手術を無事に終わらせ、患者が集中治療室(ICU)に搬送されたのを見届けた東山は、自らが所属する胸部外科講座の教授選考委員会の選考委員として、その…

11月15日(日) 8時~

『エッジの国』
眞岡 馼

亡国か再生か。世界に抗う“箱庭の国”

 
 

スタートアップ企業創業者の再起/巨大外資企業による企業買収/流通の未来を読む男/国家と市場が交錯する半導体再編/閉塞する社会を打ち破ろうとする“悪童”たちの衝突……。グローバル市場の支配構造に挑む人々を描き、日本経済の可能性を探るビジネス短編小説集。

本文をチラ見せ!

あのときも、世界は静かに閉じていきました。コロナ禍の只中で、人の往来が止まり、都市が沈黙し、見えない境界線が日常の隅々に引かれていったとき、私たちは「閉塞」というものの実体を初めて肌で知ったのかもしれません。
そして今、別のかたちで同じ気配が広がっています。中東の緊張、海峡の封鎖、揺らぐ秩序。かつて当たり前のように語られていた『法』や『自由』や『正義』という言葉が、どこか空虚に響くようになり、世界…


今月もお楽しみに!