9月の新連載のお知らせ

秋はまだ来ない。新連載は来る。
9月は18作品がスタート!


9月11日(金)
14時~『がん専門医、がん患者になる ~がん専門医が本心を綴った闘病の日記』細川 誠二
19時~『真似力 まぁまぁで終わるな』坂本 冬休み
22時~『バニーガールの夜』梅森 連理

9月15日(火)
7時~『続・新健康夜咄』髙山 哲夫
8時~『辻占みっちゃん ――言霊の組曲――』にむら のりよし
14時~『The Header-ship Neo ザ・ヘッダーシップ・ネオ』小林 惠智
18時~『NEC「ミスターバイオ ――AI創薬で「死の谷」を越えた20年の軌跡」の挑戦』土肥 俊

9月16日(水)
7時~『岐阜屋で飲む酒』藤村 邦
8時~『塗料の世界へようこそ』吉都紀 太介
14時~『万葉集のつまみ食い』橋本 正浩
18時~『浪人時代 大学の風が吹くまで』白比 学
20時~『カサブランカ』伊藤 紀美

9月17日(木)
7時~『今のこのままの日本でいいのか[単行本版]』一粒野麦
8時~『残り5パーセントのファシズム』本間 豊
14時~『神舞界戦 御三家神降記』雨乞 猫
18時~『転生したねこがタナトス受験生の先生になり共テ世界史出る1グランプリで楽勝問題!......ってどうよ』宮尾 まこと

9月18日(金)
7時~『だちゃかん ――百二歳の父が遺したことば』丸田 和夫
8時~『徳川共和国 SHOGUN COUNTRY』松岡 啓

9月11日(金) 14時~

『がん専門医、がん患者になる ~がん専門医が本心を綴った闘病の日記』
細川 誠二

医師の知識では見えなかった、患者の現実。

 
 

治療する側から、治療される側へ。
胃がん患者となったがん専門医が、痛み、不安、食事、治療の日々を本心で記録する。

開業から一年を迎えた著者を、突然の吐血が襲う。
救急搬送、胃がんの告知、がんセンターでの検査、手術、退院後の生活、術後抗がん剤治療。
医療者として理解していたはずの病は、患者として向き合うことで違う姿を見せる。
がん専門医が自身の闘病を率直に記した一冊。

本文をチラ見せ!

昨日まで、いや、さっきまで何ともなかったのに。
健康であったはずの自分が、一瞬でがん患者のレッテルを貼られてしまったのだ。自分は本当にがんになってしまったのか? いつからがんが出来ていたのか? どのくらい進行しているのか? 治るのか治らないのか? 社会復帰はどうなるのか? そしていつ死ぬのか? いろいろ頭をよぎった瞬間であった。
クリニックを開業して1周年の2023年4月に胃がんと診断されてから、手術…

9月11日(金) 19時~

『真似力 まぁまぁで終わるな』
坂本 冬休み

自分らしさは真似の先にある

 
 

笑いと涙の実話で綴る
坂本冬休み流人生改革論

本文をチラ見せ!

皆さん、はじめまして。
ものまね芸人をしています、坂本冬休みと申します。
「坂本冬美じゃなくて……冬休み?」
きっと、多くの方が最初にそう思うでしょう(笑)。
ふざけていると思われがちな「坂本冬休み」という芸名ですが、そこには、“芸に人生を賭ける”という覚悟を込めています。
この本を手に取ってくださいましたあなたに、心から感謝いたします。
私は、坂本冬美さんのものまねを中心に、全国各地のイベント、お祭り、ホテル…

9月11日(金) 22時~

『バニーガールの夜』
梅森 連理

死んだ夫は、丁寧すぎるくらいに丁寧で、やさしすぎるくらいやさしい人だった――。

 
 

不器用なふたりが、不器用なまま試行錯誤を繰り返し愛を紡いでいく……。ふたりにしかわからないこと、ふたりでしか笑えないことを抱えて。
表題作「バニーガールの夜」他、「瑞樹と夕方の子犬」「曽良の足音」二篇を収録。

本文をチラ見せ!

死んだ夫は丁寧な人だった。といっても、言葉づかいが丁寧だとか態度が丁寧だとかいう意味ではない。亡くなったときの年齢がまだ若かったし、それを抜きにしても、いわゆる紳士とは対極に位置するような人柄をしていた。むしろ私に対しては持ち前の飾らなさのほうが目立っていて、ではどこが丁寧なのかというと説明が難しい。
でも私は本気で、夫は誰よりも丁寧な人だったと考えている。
誰よりも丁寧、なんて私が言うと彼は、…

9月15日(火) 7時~

『続・新健康夜咄』
髙山 哲夫

94歳が草を刈り、サルが米を食う――過疎の村で見た、日本の未来

 
 

薬が届かない、医者が足りない、タクシーも来ない。免許を返納した高齢者は通院に片道5千円。それでも人は生き、医師は寄り添う。岐阜の山里で三世代を診続けた医師が見つめた地域医療の真実。

本文をチラ見せ!

ずっと通っていて信頼もある良い医師なのだけれど一度も腹を触ってくれたことはない。自身の病気について相談を受けた時、友が語った言葉です。病気の診断には問診、視診、聴診、打診、触診があります。出来る限りの方法を用いて目の前の患者さんの状態をチェックする。これらの基本の他にも時には匂いを嗅いでみる。あるいは直腸診のように指を入れてみることもあります。
若かりし頃、化石医師は「聴診器よりイヤーピースの間の…

9月15日(火) 8時~

『辻占みっちゃん ――言霊の組曲――』
にむら のりよし

この町には、風の神さまがいる。

 
 

自転車をこぐ少女を、突然の風が包み込む、
不思議でどこか懐かしい――
“見えないもの”を信じたくなる青春小説。

風は、ただ吹いているだけじゃない。
道祖神のそばを吹き抜ける風。
町に息づく記憶。
まだ言葉にできない心の揺れ。
友だちのこと。家族のこと。自分のこと。
みっちゃんは日々の出来事の中で、
少しずつ、自分の心と向き合ってゆく。
懐かしくて、あたたかい
読む人の心にそっと寄り添う珠玉の物語。

本文をチラ見せ!

はじめに聞いたのがいつだったか。みっちゃんは、あまりよく覚えていない。とても小さい頃から、ときどき聞いていたような気がする。
あなたはない? 交差点で信号が青に変わるのを待っているとき、突然(とつぜん)耳の中ではっきりと、何か言葉が聞こえるってこと。だれかに話しかけられたのだと思って振り向いても、そこにいるのは知らない人ばかり。みんな口をつぐんで、信号とにらめっこしてる。おかしいな、確かに聞こえたよね…

9月15日(火) 14時~

『The Header-ship Neo ザ・ヘッダーシップ・ネオ』
小林 惠智

AIは最適解を出す。人間は「意味」を選べ。

 
 

AIが知識を平等にした瞬間、上司と部下の境界は消えた。学歴も、経験も、年功も、もはや「上に立つ理由」にはならない。では、ヒエラルキーなき時代に、私たちは何を拠りどころに生きればいいのか——。FFS理論提唱者が説く、AI時代を生き抜くための新しい思想と実践。

本文をチラ見せ!

人類の長い歴史の中で、社会は常に「上と下」「支配と従属」「知る者と知らぬ者」という構造に依存してきた。ヒエラルキーとは、情報を握る者が権力を持ち、命令する者と従う者が秩序を保つ仕組みである。それは農業社会、産業社会、情報社会を貫いて続いてきた人間の基本構造でもあった。
しかし、AIの登場は、この長い構造的前提を根本から崩した。AIは、知識や情報を一瞬で共有し、学び、再構築する。かつて、学びや経験は…

9月15日(火) 18時~

『NEC「ミスターバイオ」の挑戦
――AI創薬で「死の谷」を越えた20年の軌跡』
土肥 俊

「失敗プロジェクト」のレッテルを貼られた男が、NECに創薬の歴史を刻んだ。

 
 

1997年、まだ黎明期にあったAIとバイオを同時に託された研究者がいた。
組織解体、60億円の損失、志半ばで逝った同志……それでも彼はがんワクチンという夢を手放さなかった。成功と挫折が交錯する20年の軌跡。

「次代の主流は現在の傍流から生まれる」——そう鼓舞した上司は、夢の実現を見届けることなく逝った。組織は解体され、60億円もの開発資金は泡と消えた。それでも著者は、引き出しの奥に眠らせたAI創薬の資料を抱えたまま、再起の機会を待った。やがて自らベンチャーを立ち上げ、がんワクチンの臨床開発という荒海に漕ぎ出す。IT企業が生命科学の死の谷」に挑んだ、日本初の記録がここにある。

本文をチラ見せ!

日本を代表するIT企業NEC(日本電気株式会社)の研究者だった私は、1997年、黎明期にあったAI研究を担当した。それが出発点となり、「バイオIT」「がん診断支援」「AI創薬」という生命科学の新事業開発の先頭に立ち続けた。2016年には、AI創薬実証のため創薬ベンチャーを立ち上げ、自ら社長としてがん治療ワクチンの臨床開発を進めた。それを受けて2019年、NECは会社定款に「医薬品事業」を新たに加え…

9月16日(水) 7時~

『岐阜屋で飲む酒』
藤村 邦

孤独と喧騒。この場所から、人生はもう一度始まる。

 
 

喪失の先に灯る、医師としての矜持と絆。
生きることに不器用な、ある精神科医の再生の物語。

傷ついた者たちの人生が、岐阜屋と湘南の海辺で交差する。

酒と記憶に身を沈めていた精神科医・高村幸介。
失われた家族、恩師の死、病の影――。
どん底に落ちてなお、
目の前の命に手を伸ばさずにはいられない。

人は誰かを救うことで、
自分自身も救われるのか。
酒場のざわめきと波音の向こうに、
静かな希望が立ち上がる。

本文をチラ見せ!

本厚木駅北口を出ると、ロータリーを囲むビル群が目に入った。吐く息は白く、足元の舗道は日陰だけが冷えきっている。
一階に銀行が入っている商業ビルの壁面にあるはずの「あつぎビジョン」と呼ばれるプラズマ大画面が、いつの間にか姿を消していた。
冬の弱い日差しを受けた壁面は、その部分だけ色が浮き、いつ撤去されたのか分からないまま、冷たい空気の中にさらされている。
妻の沙緒里と、五歳になったばかりの娘の雪菜と一緒に…

9月16日(水) 8時~

『塗料の世界へようこそ』
吉都紀 太介

塗料のすべてが、この一冊で見えてくる。

 
 

「塗る」だけで、なぜ物は長持ちするのか。
色をつけるだけではない塗料の役割と奥深さを、歴史から最新技術までわかりやすく解き明かす。
初心者にも入りやすい、実践的な入門書。

外壁塗装や建築に欠かせない「塗料」。だが、その種類や違いを正しく理解する機会は意外に少ない。本書では、塗料の定義や歴史、成分(顔料・樹脂・溶剤・添加剤)をはじめ、性能や種類、施工の基礎までを体系的に整理。さらに、色選びの考え方やトラブル対策、最新技術にも触れ、実務にも日常にも役立つ知識を一冊に凝縮した。専門知識がなくても読み進められる決定版。

本文をチラ見せ!

この本を手に取っていただき、ありがとうございます。
私はこれまで、20年以上にわたり、住宅リフォーム全般に携わってきました。
そのなかでも特に外壁塗装が多く、塗装に使われる塗料には非常に多くの種類があることを知り、塗料について多くを学びました。多くのお客様が 「塗料の種類が多くて違いがよくわからない」 「どんな塗料を選べばいいのかわからない」といった悩みを抱えていることにも気づきました。塗装職人もそうです…

9月16日(水) 14時~

『万葉集のつまみ食い』
橋本 正浩

千三百年前の歌には、まだ聞かれぬ声がある。

 
 

著者の原文に忠実な読みと解釈が、詠み手の息づかいを鮮やかに浮かび上がらせる。
一首一首を深く味わい直し、新しい万葉の世界へ誘う一冊。

万葉集は、遠い古典である前に、古代の人々が思いを託した生きた言葉だった。
本書では、枕詞や旧訓、漢字の読みを丁寧に問い直し、従来とは異なる解釈の可能性を探っていく。
読み比べるほどに、歌人たちの笑い、恋、嘆き、祈りが、今を生きる私たちの心にも響いてくる。

本文をチラ見せ!

十年ほど前、記紀の歌謡の解釈が一段落して、私は、古代の三つの一次資料と思われる「古事記・日本書紀・万葉集」の内、残された「万葉集」を読む決心を致しました。
記紀の歌謡は、全て漢字を表音文字として使っていましたので、万葉集も読めるだろうと高をくくっていたのですが、そうは問屋が卸さなかったのです。
確かに万葉集は全て漢字で書かれているのですが、単純に表音文字として漢字を使っているのではなかったのです。…

9月16日(水) 18時~

『浪人時代 大学の風が吹くまで』
白比 学

桜が散り、人生の学習が始まった

 
 

浪人生活は空白ではなかった。山登り、アルバイト、淡い恋、そして――。
不器用な青年が春を迎えるまでの、懐かしくも瑞々しい青春小説。

本文をチラ見せ!

梅雨のじめじめしたうっとうしい朝だった。
よくベランダに来るスズメやシジュウカラも今朝は、ちっとも姿を見せない。ベランダから東に少し離れた北側の電柱のてっぺんには、我ここにありとばかりに、カラスが胸を張って口を大きく開けて居座っている。時々思い出したように頭を上下に動かしてカアーカアーと得意そうに鳴いている。それでなくても不快なのに、カラスの甲高い声では気分も晴れない。せめてかわいらしい小鳥が…

9月16日(水) 20時~

『カサブランカ』
伊藤 紀美

砂漠の彼方で出会った約束――それは、愛か、それとも罪か

 
 

モロッコで出会った、シリア難民の女性・ユリア。
日本への夢を抱く彼女の願いに、フリーライターのタケルは応えようとする。
異国の情景と人のぬくもりの中で描かれる、愛と決断の物語。
フリーライターの小野田タケルは、取材先のモロッコで、シリア難民の女性・ユリアと出会う。日本に憧れを抱く彼女に心を寄せたタケルは、その願いをかなえるため、危うい決断を下す。
日本で新たな暮らしを始めた二人は、愛を育みながら未来を築こうとする。だが、その幸せは、決して消えない秘密の上に成り立っていた。

本文をチラ見せ!

昼過ぎに羽田をたったアミレーツ航空の飛行機は、アラブ首長国連邦の都市、ドバイを経由して、今、西アフリカのモロッコに向かって飛行しています。機内は暗く、足元のフットライトがぼんやりと通路を照らしています。たまに洗面所に立つ人がいますが、ほとんどの乗客は寝入っているようです。羽田をたってから、もう二十時間が過ぎようとしています。日本とモロッコの時差は十八時間だから、あと三時間ほどでモロッコの首都ラバト…

9月17日(木) 7時~

『今のこのままの日本でいいのか[単行本版]』
一粒野麦

一人の声では届かない。だから、物語にした。

 
 

202X年、日本初の「国家リデザインアイデアコンクール」が開幕する。司会を務める白川朗子と旧友たちの半生を軸に、変わりゆく時代の中で「この国をどう立て直すのか」を問いかける長編小説。

1970年代の中央線界隈での高校生活を起点に、白川、深田、西尾の三人はそれぞれの進路を歩み始める。青春の熱気、働くことの現実、家族や社会との関わり。そして202X年、三人は「国家リデザイン」という大きなテーマに向き合う。時代の空気を映し出す長編群像劇。

本文をチラ見せ!

最寄り駅から続く大通り両側の満開の桜並木が春の本格的到来を鮮やかに告げる中、老若男女が、武蔵野の面影を残す地に新たに造られたインターネット参加もできるハイブリッド形式の設備を有するホールに、次々吸い込まれていく。
1万人弱が入るこの会場が大入りとなり、日本で初めての試みとなる国家リデザインアイデアコンクール「今のこのままの日本でいいのか!」がまさに始まろうとしている。
この開催を待ちに待っていた者から…

9月17日(木) 8時~

『残り5パーセントのファシズム』
本間 豊

夢を操る国家と、従わない人々。 自由な心は誰にも操れない。

 
 

95パーセントを支配する社会で、残り5パーセントが目を覚ます──。国民から圧倒的な支持を集める人気政治家。その裏で、人間の夢と無意識を操作し、国家に従順な人間をつくり出す研究が進められていた。成績によって生徒を階級化する学校、政党へ送り込まれる優秀な卒業生、そして意識を統制する研究所──。それぞれのつながりに気づいた雑誌編集長と助手“姐ちゃん”は、国家を覆い始めた巨大な陰謀を追う。一方、国家から危険視された者が集う最下層クラスで出会った少年と少女も、封じられた過去と自らの正体に迫ってゆく。たとえ人間の95パーセントを支配できても、残る5パーセントまでは操れない。傷ついた者たちが愛と記憶によって結ばれ、自由な心と自分らしい生き方を守るために立ち上がる近未来群像劇。

本文をチラ見せ!

むかし、むかしのそのむかし。
ある桜の木が生まれた。

時には人々が集まり、時には人に疎んじられながら、桜の木は何を言うわけでもなく、ただただ同じ場所に立ち続け、同じ時季に花を咲かせた。

花は咲き、花は散り、人々は美しさと憐れさの狭間を行き来する生命が愛おしく、心の花びらを淡い色に染めては慕情の月を仰ぎ、儚い時の流れを学んでいった。

桜の木は何も言わない、何も語らない。
ただずっと刹那な人々の感情をそっと彩る…

9月17日(木) 14時~

『神舞界戦 御三家神降記
――最強の神を従えし主人公、敵を煽りながら無双する』
雨乞 猫

敵は倒す。ついでに、古いしきたりもぶっ壊す――。

 
 

御三家の一つ・設楽家の「バカ息子」と呼ばれてきた高校生・光一は、遠藤家から選ばれたパートナー・早紀と出会う。反発し合う二人だったが、互いの実力と信念を知り、やがて御三家と遠藤家を縛る古い掟を壊すという目的を共有する。恐山で開かれる御三家の集まりを舞台に、鈴木家や高橋家、悪魔信奉者、黒龍炎の強敵たちが入り乱れ、神降者たちの壮絶な戦いが始まる。次世代の御三家トップの選定と、「神オリンピック」代表選考を兼ねた重要行事だ。圧倒的な力と挑発を武器に、光一は仲間を守りながら因習の世界に挑んでゆく――。

本文をチラ見せ!

その日も太陽は高く、真夏の日差しが容赦なく照り付けていた。
一学期最後の登校も終わり明日から夏休みという状況にもかかわらず、光一の表情は暗く足取りは重かった。
それは決して一学期の成績が悪かったわけではなく、れっきとした理由があった。
光一が家に戻ると玄関には見慣れない靴が数多く並んでおり、奥から人の話し声が聞こえてくる。状況を察した光一は思わず舌打ちをした。
「ちっ、もう来たのかよ、あのババアども…

9月17日(木) 18時~

『転生したねこがタナトス受験生の先生になり共テ世界史出る1グランプリで楽勝問題!......ってどうよ』
宮尾 まこと

ねこの手を借りて、世界史を攻略せよ!

 
 

獣医を目指す受験生・るん太の前に現れたのは、世界史を知り尽くした転生ねこ。
二人のゆるくて鋭い掛け合いを楽しみながら、共通テストに出やすい時代や人物、制度を「出る順」に学んでいく。
ダジャレ、語呂合わせ、図表を駆使して、バラバラだった知識を得点につなげる異色の世界史参考書。

本文をチラ見せ!

本書は、2027年の共通テストで、世界史を受験するみなさんを対象とした「出る順」本です。
世界史は覚える事項が多く、塾講師をしていた頃、夏休みまでに「一問一答」を一通り終えるので手一杯という生徒さんをよく見ました。“この用語は見たことがある”までいけたら、頑張ってる方なのかもしれません。
ところが実際の共通テストでは、区別のあやふやなところや、時系列あるいは他の地域との関係(いわゆるタテヨコですね)…

9月18日(金) 7時~

『だちゃかん ――百二歳の父が遺したことば』
丸田 和夫

「だちゃかん」とつぶやきながら、父は百二年を生き抜いた――。

 
 

老いは、人生の終わりではない。心の旧里へ還る道である。ままならぬ人生を、ままならぬままに生きる――。
「だちゃかん」とは、物事がうまく運ばないことを表す金沢の言葉。著者の父「いっちゃん」は、病弱な幼少期、満州での兵役、戦後の郵政勤務を経て、百二歳の生涯を静かに全うした。
弓道、登山、寺参り、図書館通いを日課とし、百歳を超えても独立自尊を貫いた父。その最晩年の言葉と背中を手掛かりに、老いの寄る辺、生命への畏敬、孤独を生きる勁さ、人間を超えた真実とは何かを問う。ままならぬ人生を受け入れ、感謝とともに生きるための、深い思索に満ちた回想的人生論。

本文をチラ見せ!

老いというものは不思議なものだ。
いつの間にか忍び寄ってくる。
ふと気づけば 
目はくぼみ、かすんで、蚊が飛び交う。
耳が遠くなれば、蝉(せみ)も鳴いて、えっえっと聞き返す。
霜雪の頭も冬支度、腰も折れ、膝も曲がる。
肌はくすみ、しみ、いぼ、皺(しわ)がよる。
歯は黄ばみ、朽ちて、残るは歯茎ばかり。
立てばよっこらしょ、座ればどっこいしょ。
歩く姿は、百合の花ならぬ、蟹(かに)の股。
度忘れ、あの人、この人、みな…

9月18日(金) 8時~

『徳川共和国 SHOGUN COUNTRY』
松岡 啓

未来少女と、いざ幕末へ。

 
 

100年後から来た少女のひと言が、すべての始まりだった。
列強に支配された世界を救う鍵は、幕末の地で命を落とそうとする外交官を助け出すこと。
少女と少年、そしてエスパーのおじさんが時を超え、歴史を戻す旅に挑む。

もしも初代駐日総領事タウンゼント・ハリスが、幕末の地で病に倒れ、日米の条約が結ばれなかったら――

日本は列強に分割され、徳川共和国・薩摩連合・ロシア領へと引き裂かれていた。
その歪んだ未来から来た少女は、歴史を戻すべく、少年とおじさんとともに幕末に飛ぶ。
孤独と暗殺の恐怖のなか、誠実に交渉を続けた外交官の真実を描く、SF歴史長編。

本文をチラ見せ!

晩秋の静かな夜。戸建ての二階にある翔太の部屋。
翔太は明日の社会科テストの勉強中。
「はぁ~? 徳川共和国ですってえ!」
いきなり背後から声がしたので、翔太は椅子ごと飛び上がった。
「わ、わわわっ、誰っ! キミっ! ダレっ!」
「ごめんなさい。わたしセリーヌっていうの」
「ど、どうやって入ってきたの!」
「未来から来たの」
「未来から? はぁ……!? 何言ってんの?」
翔太は眉間にしわを寄せ、不審人物を見るように身構え…


今月もお楽しみに!