このコロナ・コンテストを開催したのはハンドランチグライダー愛好家のひとりで二〇〇五年に世界記録を出したマーク・ベンズで、翼の端を掴んで円盤投げのような投げ方、翼端投げの発案者でもある。

ベンズはコロナの影響で、世界中のハンドランチグライダー愛好家たちが、戸外や広い体育館で飛ばせなくなった状況を逆手にとり、自分の家のリビングでハンドランチできるグライダーを各自それぞれ作って飛ばし、その様子を撮影した動画をインターネットに投稿することで、競技会をしようとSNSで呼びかけた。

近所に広場も空き地もなくなった日本の子供たちのために、リビングルームでアクロバットする飛行機を石井が開発したように、コロナ・コンテストを発案したベンズも、パンデミックで外出できず、広い場所で飛ばせなくても、リビングルームで飛ばせる機体を作って動画投稿すれば、世界中の愛好家同士で競技会ができると提案したのである。

コロナ・コンテストの投稿期限は二〇二〇年五月四日まで、参加資格は特に必要なし、投稿は誰でも自由、機体材料も自由、翼幅だけは二二〇ミリまでという制限がついた。

二二〇ミリは、約A4横長のサイズで、それにおさまる小さなグライダーを作り、自宅リビングの天井から飛ばして、機体が床に落ちるまでの様子を撮影し、その動画を投稿すれば、コンテストに参加したことになる。

できるだけゆっくり飛んで、滞空時間がかせげる機体が良いのだが、具体的にはどんな機体がベストなのだろう。コロナ・コンテスト発案者のベンズが世界記録を持っている本来のハンドランチグライダーは、飛行場所が天井の高い体育館やドームなので、力いっぱい手で投げ上げ、そこからゆっくり旋回しながら降りてくる機体にする。

天井高によって種目がわかれ、八メートル以下、八メートル~一五メートル、一五メートル~三〇メートル、三〇メートル以上のカテゴリーがあり、ベンズの世界記録は、最大クラスの三〇メートル以上だ。

次回更新は5月14日(木)、7時の予定です。

 

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