京大病院に着いたら、まず総合案内所に行きました。私は、「何科の病院に行っていいかわからない症状だったので京大病院に来ました」と事情を話して、5000円を支払って診察してもらうことにしました。
受付窓口で自分の症状について書く問診票を渡され、痛みが背中だけでなく胸にも移っていたので「胸が痛い」と書きました。そうすると「心臓の疾患かもしれませんね」ということで、すぐに診察してもらえることになりました。「胸が痛い」と書いておいてよかった。書かなかったら何時間待たされたかわからないと思いました。
診察にはまず、循環器系の外来診察室へ通されました。簡単な問診票に答えた後で、血圧や心電図・血液検査・レントゲン検査・CTスキャンなどが手際良く行われました。
ただ、その間にも汗はどんどん出ていて、自宅から着てきた私服は自分の汗でびしょびしょになっていたので、私は病院の衣服(病衣)に着替えさせてもらいました。
その後は昼ごろまで循環器系外来の診察室のベッドでしばらく待っていると、循環器系担当の医師が来て、
「心臓や動脈には問題がありません。ただ、肝臓や脾臓が少し腫れているようなので、午後からは消化器内科のほうで診てもらいましょう」
と説明してくれました。まずは心臓ではないと聞いてひと安心しましたが、「でもこの痛みは何なんだろう」と少し不安が残りました。
午後になると、消化器内科の診察室へ移ってエコー検査などを行い、とりあえず消化器内科の病棟で入院することになり、その手続きを行いました。
痛み止めの薬を飲んだので少し痛みは治まりましたが、病名が確定しないことが気がかりです。「こんなに多くの検査をしているのに、なぜ病名が見つからないのだろう」と心配になりました。
結局、消化器内科の病棟の大部屋(4人部屋)に入院することになりましたが、入院の必需品(歯磨きセットや着替えなど)はまったく用意していなかったので、妻がコップや歯ブラシ・タオルなどをまとめて持ってきてくれました。
夕ご飯は病院のものを食べ、ベッドの上で横になりましたが、「これからどうなるのだろう」と考えながら、少しウトウトしているうちに疲れていたのかそのまま寝てしまいました。