しかし、社会人になると、皆に共通した「ステップ」(キャリア)や「評価基準」(業績評価)は用意されておらず、自ら道を切り開いていく必要がある。自分が本当に好きなこと、やりたいこと、得意なことでないと、途中で挫折してしまう。

3.社会人になってからも、「世界という舞台でも通用する知識やスキルを、常に磨き続ける」。

約80億人が国境を越えて24時間つながっているいま、「世界」という大きな舞台を無視して生活することはできない。海の向こう側には、どんな出会い、どんなチャンスが待っているのだろう? そんな好奇心とワクワクも、自分の背中を押し続けてきた。

経済協力開発機構(OECD)が2年ごとに実施している高校生を対象とした国際的な学習調査PISA。2022年調査では、日本は科学的リテラシーが2位、読解力が3位、数学的リテラシーが5位と素晴らしい結果。(注1)

一方で社会に出てからの実績を見てみると、実質賃金上昇率は1990年からの30年間でアメリカが+48%上昇したのに対して日本は+4%。(注2)

日本の世界競争力は、1992年の1位から、2024年は38位に。(注3)

今と同じことを続けていると、10年後はどんな状況になるのだろう? 自分たちが生活する日本においては、何かが欠け始めているのではないか? また、何かを変えなくてはならないのではないか?

そんな中、30年にわたる国内外での実務経験において、驚くほどの、また憧れるような知識やスキルを持った人、またキャリアにおいて大成功した人と出会う機会が幸運にも何度もあった。

自分と同じことをやりながらも、彼らの手にかかると、次元の異なるすごい発想や結果が出てくる。また一方で、決して疲弊している様子も見せず、ともすると、仕事を楽しみながら、かつ、いとも簡単にこなしているようにも見える。

そんな彼らと時間を共に過ごしながら、自分なりにたどり着いた結論。それは彼らが「2つの歩み」に長けている、または、取り組んでいるということ。

1つ目が、「"進学・就職"に向けた歩み」。いわゆる学校での勉強や活動。