③自分
人生において第3に重要な事実は、この人生を生きる主役は、よく調(ととの)えられ、自己統制された「自分」(「自己:myself」)だけであるということ、すなわち、自己こそ自分の主(あるじ)である、ということである。つまり、人生を生きる上で、主役を演じるのは、世界に唯一(オンリー・ワン)で、個性的で尊い存在としての自分である、ということである。
SMAPのヒット曲にも「世界に一つだけの花」という歌があるように、ユリはユリの花として、タンポポはタンポポの花として自分らしく精一杯咲けば良いのである。この場合、自己こそ自分の主であるので、頼(たよ)れる主となるために、自己をよく調え、自己統制が十分にできていることが、その大前提となる。
このように、調えられた自己に拠(よ)る場合には、他に依拠(いきょ)しないので、常に全く動揺することがない。