電話を切った後、真由子はさらに落ち込んだ。8月後半、亡くなった父親の初盆の法事を地元で済ませて帰って来ると、8月最後の日曜日の昼間に僅かに流星の予約空き時間があったのでホームページから予約を入れてみた。

自動で予約確定通知メールが返って来るはずが2時間経ってもなかったので、思い切ってパラダイスアロマの事務所に電話をかけてみた。

「あの、すみません、さっき2時間前くらいに花川流星セラピストの日曜日の12時から14時まで予約を入れたんですけど、予約確定メールが届かないんですけど?」

「ちょっとお待ちください。花川に確認してみますので……」

その15分後くらいだった。パラダイスアロマからメールが真由子に届いた。そこにはこのように書かれていた。

お客様へ

花川流星セラピストより、望月真由子様の接客は今後は不可と本人より連絡がありましたので、お客様は花川流星セラピストの予約は、今後一切出来ません。

驚天動地とはまさにこの事である。真由子はびっくりした。まさか流星からNG客にされるなんて考えてもみない事だった。

流星にLINEをしてみるが、既読は丸一日付かなかった。そして東京オリンピックが終了した8月の終わり、まるで世紀末のような事件が真由子に起こった。

次回更新は1月6日(火)、20時の予定です。

 

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「個人でお金を払うので、また会えませんか?」…返事を待つ。深夜になって、短く悲しいLINEが届いた。

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