な、な、何と素敵なお部屋! 夜景が美しく、スイートルームなのかな? こんな部屋に泊まっているってどんな人よ!涼真君は紳士だし、話し上手でスマートでまぁまぁイケメン……が、何で私なんかを? 不思議だ。

心臓が口から出そうなくらい、ドキドキしている。十歳も年下を騙しているみたいで、罪悪感。

落ち着けと言い聞かせながら、深呼吸を何度もした。どうせスッピンと体を見たら、必ず引くでしょう。分かっているが恥ずかしい。

「美樹さん、入って」

「ええ、分かった」

何故か念入りに洗った。髪も乾かしてバスローブで出た。

「美樹さん、来て」

ベッドに引き寄せられた。

「涼真君、私を見て!」

バスローブの前をはだけて見せた。

「おおー、とても綺麗だ」とキスをしている。

「涼真君、変態?」

ズルッとこけている。

「どうして?」

「だってさぁ、私のスッピンや体を見て綺麗だと言うから」

「アハハハハハハ」と涼真君、笑っている。

咳払いをして

「美樹さん、これから愛し合うのに笑わせないでください」

「あら、ごめんなさい」

「可愛い人だ。凄く胸が綺麗だ!」と乳房を触っている。

今までにない優しさと激しさ……凄い。こんな事初めて……怖い。溺れそう。十歳も若いって……体力が違う。

次回更新は12月25日(木)、22時の予定です。

 

▶この話の続きを読む
帰ろうとすると「ダメだ。もう僕の物だ」――キスで唇をふさがれ終電にも間に合わずそのまま…