はじめに

一九五〇年代の映画に『黄金の腕』というフランク・シナトラ主演の白黒映画がありました。テーマ音楽が印象的なので、今でもメロディーを聞くと当時のことが思い出されます。それ以来、シナトラのファンになり、彼が出演している数本の映画を観ました。

歌手でもあったシナトラには代表的なヒット曲《マイ・ウェイ》があります。歌詞の内容に私の思いが重なる部分がありますので一部を引用します。

友よ 俺は はっきり言える
確信をもって 俺の生涯を伝えることができるんだ
満ち溢れた人生を生きてきた
一つひとつ道を旅してきた
そして 何よりずっと 自分の道を生きてきたんだ

[日本語訳]Tomorrow Made New より

自分の人生を振り返る時を迎えた今、シナトラのお気に入りだったバーボンのジャックダニエルを水割りで飲みながら、私の歩いてきた道「マイ・ウェイ」を回想していきます。