悠々と空にくつきり秋の月
 夜なべ抜けだし旅に出たかり

 

西の端の稲田の染まる朱鷺色を
 この一線に秋の暮れゆく

 

西行にゆかりの寺を訪ねたり
 花ひとひらの膝に舞ひ来る