GLO主催「訳アリ恋愛コンテスト」

この度、ゴールドライフオンライン(以下「GLO」)主催の「訳アリ恋愛コンテスト」(以下「本コンテスト」)において、受賞作品が決定いたしました。

今回は「訳アリ恋愛コンテスト」と題して、恋愛にまつわる小説・エッセイを募集いたしました。

心のうちに秘めた想い、大っぴらには言えない関係性、笑われてしまうような妄想…
作中に描かれた「訳アリ」な恋愛の中に、みなさま一人ひとりの個性が光り、ご応募いただいた全作品を大変興味深く拝読いたしました。

どれも細部までこだわり、想像を広げ、心をときめかせながらお書きいただいたことと存じます。
いずれも甲乙つけがたい作品でしたが、下記の通り選定いたしましたので、ここに発表いたします。

受賞作品

 

大賞
該当なし

 

優秀賞
『訳アリな私でも、愛してくれますか』
著:十束 千鶴

 

特別賞
『冬隣』
著:順菜

    

 

 

GLO編集部よりコメント

数多くの魅力的な作品が寄せられましたが、厳正な審査の結果、以下の作品を優秀賞および特別賞として選定いたしました。

   

優秀賞:『訳アリな私でも、愛してくれますか』十束 千鶴 様

中学生の頃に病気で左胸を失った主人公くるみが、自分を「訳アリ商品」と卑下しながらも、笹川との出会いを通して自分の価値を再認識していく物語です。
くるみを含め、自分自身への自身のなさから恋愛に積極的になれない3人の女性の視点から描かれており、それぞれが内面と向き合い成長していきます。
「他人のために自分を傷つける必要はない」「嫌なことは嫌とはっきり言う大切さ」といった、現代を生きる女性たちへのエールとも感じられる秀作です。

   

特別賞:『冬隣』順菜 様

ブラック企業を退職し、人生の転機を迎えた35歳の女性・紫が主人公の物語です。旅先での予期せぬ出会いを通して、自分自身を見つめ直し、新たな一歩を踏み出す姿が描かれています。
特筆すべきは、主人公が経験をすべて自分の糧として受け入れる強さを見せる点です。結末で描かれる彼女の決意に、多くの読者が勇気づけられるでしょう。

   

総評

個人には個人にしか持ちえない体験・経験があること、その一つひとつが読者の共感を呼び、心を癒し、前向きに生きる力を与えてくれるということを感じさせられました。
選考基準から大賞作品の選定は見送らせていただきましたが、ノミネート作を筆頭に、いずれの作品もすばらしいものでした。

  

あらためて、GLO主催「訳アリ恋愛コンテスト」への応募、ありがとうございました。

 

優秀賞、特別賞受賞作品につきましては、それぞれ以下のリンクよりご覧いただけます。

●『訳アリな私でも、愛してくれますか』

第1回記事はこちら👇
訳アリな私でも、愛してくれますか  【第1回】
「彼女と昨日ヤろうとしたんだよ。病気で片方の、左胸? がないらしくて。きっつ……」漏れ出てくる嗚咽をこらえるしかなかった

●『冬隣』

第1回記事はこちら👇
冬隣 【第1回】
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