エッセイ 自伝的エッセイ 交通事故 火傷 2024.09.19 18歳で結婚、そして出産。若くしてママになれたからこそ、精一杯の愛情を注いで育てていこうと心に決めた。 Re:start 【第5回】 森 亜美 どう生きるかは自分次第。突然障害を負ったとしても。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 10代で結婚して母となり、幸せな家庭を築いていたある日、運転していた乗用車が交通事故に遭って炎上した。瀕死の大火傷を負い、意識不明の重体から脱すると顔かたちが変わっており、両手の指先を切断せざるを得ない事態が待っていた。泣き暮らした日々を経て、家族や周囲の支えを得て新たな日常をつくり上げていった、ある母親の渾身の記録。※本記事は、森 亜美氏の書籍『Re:start~全身の60%に火傷を負った私~』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。 Chapter1. 私の生い立ち〜幸せな結婚生活 高校中退 17~18歳の頃は、カラーコンタクトやエクステが流行った時代でもあり、両方とも付けて自己満足に浸っていました。
エッセイ 『ボクは、笑顔でできている ~多くの人に支えられて、白血病と闘うことができました~[注目連載ピックアップ]』 【第2回】 向井 健一郎 「病名は急性リンパ性白血病です」"急性リンパ性白血病"は約10万人に1人の確率で発症する。なぜ私が、と妻と二人で泣いた。 翌日の朝に、もう一度血液検査とエコー検査などを行いました。消化器内科の医師からは、「肝臓や脾臓は少し腫れているが、これが痛みの原因とは考えにくいです。最初のCTスキャンの画像を見ると、リンパ腺がいくつか腫れているところが見られたので、午後からは血液内科で診てもらいましょう」という話がなされました。私は「血液内科」とは初めて聞く名前だったので、これは何の病気だろうと思っていました。午後、病室が血液…
小説 『29歳、右折の週』 【第12回】 言田 みさこ にこにこと話しかけながら、その背中を好意的にパタパタ叩くんだけれど、それが手のひらじゃなくて、真っ白の黒板消しだった 【前回の記事を読む】女にとって〝あのこと〟はね、魅了させられる、狂喜させられるものなのよ。狂ってしまうほど、ひどく心をとらわれるものなの高校のころ、理緒子はいい人間だろうか、と時に疑問を感じることがあった。理緒子の人間観に不信を抱くことがあったのだ。心の優しい人だとあさみが尊敬するクラスメートのF子に対して、理緒子が悪質な悪ふざけをしたときなどがそうだった。だが、あとになっていつもわかるのだが、…