第4章 新しい愛
土曜日の朝、嬉しくて早く目が覚めた。
今日は何着ていこうかな。寒いからロングスカートに短めのカーディガンにグレーのコート。約束の時間に行ったら俊さんが待っていた。
「会いたかった」とハグして来た。
少し驚いたけど嬉しい。
「お昼はラーメンが食べたい」と言ったら、
「了解」と連れていってくれた。
「お願いがあるんだ」
「何?」
「叶えてほしい。今日、僕の家に泊まりませんか」
「えッ! 急ですね。準備をしていないし、お着替えもないし」
「準備が出来たら泊まりますか?」
「急ですね……どうしよう。この年でも恥ずかしい。心の準備が出来ていません。来週まで、待ってください」
「僕はずっと我慢していた。結婚を前提で付き合いたい。今でも触りたいし抱きしめたい!」
「嬉しいですが……来週ではだめですか?」
「どうしてですか? 後、一週間なんて待てない! 今でも、キスしたい、抱きしめたいのを我慢している!」
「ええー……泊まります」
「嬉しい! 願いが叶う。それじゃあ、必要な物は全部揃えよう!」
「化粧品、お着替え等すごくたくさんあるの」
「大丈夫、揃えてほしい。これから毎週使うからね。洋服から選ぼう」
「洋服は大丈夫。恥ずかしいけど下着コーナーへ行きたい」
「僕が選んでもいい?」
二階の下着コーナー。私が恥ずかしいくらい楽しそうに選んでいる。
「水色とピンクが好きだよね」
「今日は白にしよう。僕たちの記念日だから、このレースが綺麗、黒のセット、ピンクのセット、水色のセット」
「こんなに、いらない」