小説 おつかい コメディ 2023.07.08 「私のおうちどっちですか?」「左に曲がるんだよ」「あっそ」 Perfect Girl 【第11回】 シルバーピアスマン 幼児の初々しさを撮りたい番組スタッフ VS 絶対お蔵入りにしたいとっても賢い5歳児 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 本記事は、シルバーピアスマン氏の書籍『Perfect Girl』(幻冬舎ルネッサンス新社)より、一部抜粋・編集したものです。 はつちょうせんのおつかい 後編 【前回の記事を読む】オクラとイクラのことを考えていたら…「どうしよう 迷子になっちゃった」
小説 『インスタント・ストーリーズ』 【第6回】 紀伊 みたこ 知らない番号からの電話にでるとカスタマーセンターのお姉さんで先日の夫は実は… 帰宅したユウタはスマホ片手に目の前のカレーを表情も変えずに頬張り続けるのだ。「美味しい? 時間をかけて作ったのよ」「あぁ……うん」しびれを切らしたサトコの問いかけにも、ユウタは返事ともいえない返しをしてくるだけだった。サトコはガックリと肩を落とし、会話はプツリと途切れたように終わりを告げた。昼間の姿は仕事モードだったからなのか……。はたまた何か後ろめたいことでもあったのか……サトコの中で疑惑だけ…
小説 『波』 【第8回】 内木 宏延 【ヴァージニア・ウルフ『波』翻訳】歌うときに泣かないでいるのは難しいな…神よ眠れるわれらを守り給えと祈るときに。 「やっと拘束と硬直がすぎ去ったから、午後おそく、日ぐれどきに、家の中のいつも行く場所を見て回るのを続けよう、太陽がリノリウムの床に油のような光のしみを付け、壁に当たった強い光が反射するため、椅子の脚が壊れたように見えるころに」「家庭菜園でフローリーを見かけたのは」スーザンは言った「散歩から帰ってきたときで、洗濯物が彼女のまわりで風をはらんでいたの、パジャマやズボン下、ネグリジェがぱんぱんにね。そ…