小説 絵本・漫画 探偵 漫画 2023.06.16 【マンガ】顔をそむけて告げる「何だか許せない気がして…ごめんなさい」 フェイス④ 【第9回】 ゆきもり りょう この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 ※本記事は、ゆきもりりょう氏の書籍『フェイス④』(幻冬舎ルネッサンス新社)より、一部抜粋・編集したものです。 第9話 逆転
小説 『約束のアンブレラ』 【第8回】 由野 寿和 3ヶ月前に失踪した女性は死後数日経っていた――いつ殺害され、いつこの場所に遺棄されたのか? 激しい雨が次第に弱まり、木々の葉には美しい雫が溜まり始めている。時刻は午前十時半。応援に駆けつけた静岡県警の捜査員は現場周辺を封鎖し、地形の安全確認を行っていた。大通りは通行止めが実施され、周辺は土砂や流木が散乱し危険な状態だ。鑑識課の捜査員数名が周囲を取り囲み、ブルーシートの包囲線が敷かれていた。静寂の広がる藤山の山中では、静岡県警の現場検証が始まっている。鳥谷は息を大きく吸うと、周囲の匂いを…
小説 『感染症を題材とした小説の世界』 【最終回】 松下 美高 【あらすじ・感想】鳥が媒介するウイルスの噂と「ワッペン運動」──『臆病な都市』が描く社会の歪み 【前回の記事を読む】死亡者約7000人。はじまりは高知県の山村に住んでいた3世帯5人の住民と飼っていた犬、猫、家禽のすべてが死んでいたことだった首都庁の職員Kは、いくつかの都市でケリという鳥が媒体となる感染症のうわさが広がっているとの報告を受ける。対策の一環として感染の有無を証明するワッペン運動を推進する案が決定された。主人公のKは、首都庁の市町村課に所属する職員である。たまたま首都圏のいくつか…