暑い夏が終わる頃のある日、東京に住む息子のマサノブ家族が喜寿のお祝いにやってきました。これから夕食という時間に、家族で資産作りの話が盛り上がりました。たわいのない話の内に話は投資信託の話へと移っていきました。
正伸:以前投資信託に興味を持って調べたけど“NISA”や“つみたてNISA”の制度を使ったほうが良いとか、投資信託はあれがいいこれがいいと、いろいろなことが書いてあって、こんがらがってしまったよ。会社では、“確定給付企業年金”から“確定拠出年金”に制度変更があるので社内セミナーを受けてきたけど余計にこんがらがってどうしたらいいものか、iDeCoも選べるといわれたけどNISAとiDeCoはどう違うのかな?
ミノル爺さん:確定拠出年金やiDeCoは退職金制度に親しい金融制度じゃから、詳しくは会社のセミナーで聞くと良いぞよ。投資信託は世界に分散することが大事じゃから銘柄選別の際忘れんようにな
正伸:次回の会社のセミナーを受けてから考えてみるよ。NISAはやったほうがいいの?
ミノル爺さん:NISAは一般NISA※1とつみたてNISAの2種類があり、自分の考え方や投資スタイルによって一長一短があるのじゃよ。これからの時代、国に頼らず資産形成して欲しいという政府の考えのもと、なんと一定期間の利益が非課税になる制度なのじゃ
正伸:えっ、非課税ってことは、どれだけ儲けても税金は取られないの? 一定期間っていうのはどういうこと?
ミノル爺さん:一定期間は一般NISAで5年間、つみたてNISAで20年なのじゃ
正伸:へぇ〜それはやらないと勿体ないね
ミノル爺さん:じゃが、それだけでは、資産は大きく育たないのじゃ。もちろん貯金するよりも随分ましじゃがのぉ
正伸:資産を育てる?
ミノル爺さん:そうじゃ。育財じゃよ!! 豊かな人生には資産形成が必要じゃ、ワシは『育財』と呼んでおるぞ
正伸:それって僕にもできるかな?
ミノル爺さん:ワシとしては、一般NISAで、チーム投資をおすすめしておるのじゃが、つみたてNISAで積み立て投資をやりながら一般的な特定口座でチーム投資もおすすめじゃ
※1 一般NISAは制度廃止、新制度に移行。つみたてNISAは制度継続(NISAは青年が利用できる一般NISA・つみたてNISA、未成年が利用できるジュニアNISA[ジュニアNISAは廃止予定]がある)