「不倫が発覚した夫」…寝室で、妻に放った恐ろしすぎる一言

ほころび

半月ほど前の七月中旬、夫に本当に女がいないのか確認したところ、

「いるわけがないだろう！　俺がそんなに信用できひんのか！」

と、あの頃は言っていました。でも……。

（いたやん！）

それに、心菜さんと別れたばっかりなのに、もう新たな犠牲者――瑠奈るなさんという新しい彼女ができたみたい……。

そういえば、晴香さんとはあれ以来メールのやりとりがないようだけど……結局、捨てられたのかな？

八月五日（金）

夜十一時半過ぎに孝雄からメールがきた。

〈終電の一つ前に乗ったので、五十分頃、駅に到着します〉

私は即座に返信した。

〈また私はタクシーですか？　違うなら迎えに行くと思いますけど〉

〈違いますのでお願いします〉

〈了解しました〉

そして、もう一言送る。

〈何か私に言わないといけないこと、ありませんか？〉