蕩けちゃいそう。南條さんはいつもこんなキスを彼女としているのかな。
私は本当の婚約者じゃない、南條さんに愛されているわけでもないのに、南條さんのキスに溺れて、求めて、どうしよう。駄目だよね、こんなことをしちゃ。
でも、でも、身体がいうことを聞かない。甘ったるい喘ぎ声が止めどもなく出ちゃう。
南條さんのキスは私の首筋から胸の膨らみへと移って行く。南條さんの息遣いが荒くなってきた。南條さんも感じてくれているのかな。
南條さんは私のスエットを脱がせて、今か今かと待ってる部分を捉えた。
どうしよう、もう戻れない。身体が先へ先へと求めてる。背中がのけぞり、胸を突き出す格好になってしまった。南條さんは露わになった乳房を鷲掴みにしてパクッと口に含んだ。
「ああ、だめ、あっ、ああ〜っ」
全神経が乳房に集中して、身体がピクピク震えた。ピンクに色づいた乳頭はもっと感じることを求めている。こんなにも自分がはしたないなんて気づきもしなかった。恋人でもない男性に抱かれて、すごく感じている。
スエットの中がすっかり濡れて、触れて欲しいとドキドキしている。足がもぞもぞ動いて今か今かと求めていた。南條さんはそんな私の気持ちを感じ取って耳元で囁いた。
「沙優は素直で可愛いな、俺の愛撫にこんなにも感じるなんて」
でも、その部分には触れず唇にキスをした、そして南條さんの舌は私の舌を捕らえた。
「ん〜っ」
南條さんは身体を重ねてボトムのスエットの中に手を入れた。蜜が溢れ出し、恥ずかしさのあまり顔が真っ赤になるのを感じた。肌もピンクに染まり、最高潮に達した。朝までお互いを求め合った。
「おはよう、沙優」
「おはようございます」
この時お互いに昨夜の事には触れなかった。