【前回の記事を読む】「モテる奴には理由がある」…コミュ障の俺がバイクに乗った日
エンジンもあったまってきたな
小学校のとき、クラスのリレー代表ってだけでかっこよさ3割増しだったし、優人なんてめちゃくちゃ成績良かったけどマラソン大会ドベ2(ちなみに最下位は俺)、逆上がり二重跳びができないだけでダメな奴、かっこ悪い奴、キモイ奴のカテゴリーに入れられていた。
極端なこじつけかもしれないけど、速いってのは;俊敏、機敏;……何となくチーターやライオンのようで、かっこいい肉食系動物的なイメージに繋がっているような気がする。反対に遅いってのは、;愚鈍、ウスノロ;みたいな感じでカバや牛みたいなイメージに繋がっているような気がする。あくまでも極端な自分のイメージだけど。
2 ①はわかってないな;カバ最強;は今や常識だぞ。ライオンなんてイキっているだけのヤンキー、カバは格闘技経験を積んだ最凶ヤンキー。
3 戦場を駆け抜けてきた軍人サイこそが生物界の支配者。
4 サイ絶滅しかけてるやないかーーーい。
6 生物界最強論争www 草食動物でも速い動物は馬とかガゼルとか何かかっこいいですよね。私も足が遅かったので体育祭やマラソン大会は憂欝でした。
① 6> 女子も足速い子が人気あった気がする。生物最強論争は専門のスレでお願いしますwww……ヤマアラシに1票。
話を戻す。しばらくしてバイクを動かす事にも慣れてきたが、持ち前の運動神経の悪さから俺は普通の人が免許を取得するよりも多くの時間を使ってしまった。松下さんはとっくに卒業し、俺よりも後から入校してきた人からも追い抜かれ、スラロームや一本橋などで失敗するたびに周りから冷やかされ、教官からは呆れられる日々。
今までの俺なら(やっぱり俺には無理だったな)って諦めていたと思う。嫌な事やきつい事、できない事やできるように努力する事からは逃げてきた俺だったが、どんなに威圧的な教官に嫌味を言われても、DQNな奴にからかわれてジュースをおごらされても、バイクを諦めるなんて微塵も考えなかった。限られたエリア内だがバイクに乗る事がバイクに乗れる事が嬉しくて仕方なかった。
先に免許を取った松下さんの存在も大きかった。松下さんはピカピカのバイクで教習所に来ては「免許取ったら一緒にツーリングに行こう。美味しいラーメン屋を見つけたんだ」とか、「竹田君を待っているバイクや景色があるよ」と俺の事を励ましてくれた。そして、俺は卒業試験3回目にして無事に教習所を卒業し、普通二輪免許を取得した。