柳田 寛

1951年北海道釧路市生まれ。1969年北海道大学文類入学。1974年から1977年まで滞欧(スウェーデン・フランス)。1978年北海道大学文学部言語学科卒業。1983年早稲田大学大学院フランス文学専攻修士課程修了。1983年から2015年まで、道都大学(紋別市)および北海道医療大学(当別町・札幌市)にてフランス語を担当。句集に『風に吹かれて』(文學の森、2015年)、日仏対訳句集『雪の声』(柏艪舎、2021年)。

書籍

  • 1970年代のある青春
    柳田 寛
    出版社名:幻冬舎メディアコンサルティング
    「生きるとは」「人間とは」――
    青春期に誰もが直面するこの問いに50年間向き合い続けた。
    ヨーロッパでの放浪体験と、その後の深い哲学的思索を通して見えてきたものとは。
    同級生の死という原体験から始まり、現代思想との対話を重ねた知的探求の書。

    思索と旅が交差する青春の記録
    第Ⅰ部 ヨーロッパ彷徨記
    1974年、23歳。大学を休学し、ひとりヨーロッパへ向かった。
    スウェーデンでの労働体験、フランスでの極貧生活、初めて直面した人種差別――
    異国の地で自分自身と向き合い続けた3年間の成長の記録。

    第Ⅱ部 〈人間の条件〉探求ノート(ある同級生の自死から)
    級友の死が投げかけたのは、人間とは何かという茫漠とした疑問だった。
    ハイデガー、サルトル、カミュ、ニーチェ、バタイユ、フロイト……
    思想家たちとの対話を通して実存の謎に迫った半世紀の思索。