出産が近づくにつれて、香織は悩みを抱えていた。仕事を辞めるか、出産休職を申請していずれ復職するか迷っていた。「香織、俺はどっちでもええよ。生活のことを考えとるなら、心配いらん。贅沢せんかったら、俺の給料でやっていけるじゃろ。でも働きたいんじゃったら、子供を母ちゃんに任せときゃ大丈夫じゃ」「幸太さんは簡単に言うけど、将来子供が成長すると学費とか習い事とかで、お金がいっぱいかかるのよ。少しでも貯蓄し…
[連載]わしらの街にカープを連れてこい
-
小説『わしらの街にカープを連れてこい』【最終回】イジリタツヒコ
「俺のことを考えてくれよ」…外で働くことに喜びを感じる妻への嫉妬
-
小説『わしらの街にカープを連れてこい』【第8回】イジリタツヒコ
諦めかけていた意中の相手からの電話!そのかかった先とは…
-
小説『わしらの街にカープを連れてこい』【第7回】イジリタツヒコ
想いを寄せる銀行窓口の女性へ…「当たって砕ける」告白の仕方とは
-
小説『わしらの街にカープを連れてこい』【第6回】イジリタツヒコ
父親が早くに亡くなった子の頭を「バシ」とげんこつで叩いたわけ
-
小説『わしらの街にカープを連れてこい』【第5回】イジリタツヒコ
思い出の味は「カツサンド」瀟洒な喫茶店の常連になったワケ
-
小説『わしらの街にカープを連れてこい』【第4回】イジリタツヒコ
「惚れた。ふたりだけで会いたい。」変わらない優しい目の彼女に...
-
小説『わしらの街にカープを連れてこい』【第3回】イジリタツヒコ
「きれいじゃ…」銀行の窓口でこぼれた咄嗟のひと言ー思い出す妻との出会い
-
小説『わしらの街にカープを連れてこい』【第2回】イジリタツヒコ
「この野球馬鹿が」…野球で子どもの運動会にも行けない父親
-
小説『わしらの街にカープを連れてこい』【新連載】イジリタツヒコ
人口では広島市に次ぐ第二の都市だが…「本当に何もない」福山市の話