十数年前、鶴川に越してきた。最初のお正月、近所に住む義妹夫婦から「寒川神社に行きますが、ご一緒に如何ですか」と誘いを受けた。「一度も行ったことがないし、行ってみようか」と興味半分で寒川詣でをした。その頃、寒川神社は古い木造で、参道の並木と大木の杜の中でしっとりと落ち着いていて「相模國一ノ宮」にふさわしい趣があった。履物をぬいでビニールの袋へ入れて持ち、火鉢の置かれた座敷でお茶の接待を受けてからぞ…
[連載]日々の暮らしの雫
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エッセイ『日々の暮らしの雫』【最終回】岡﨑 敏子
義妹夫婦から初詣のお誘い…寒川神社の堂々たる造りに感服
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エッセイ『日々の暮らしの雫』【第10回】岡﨑 敏子
流行を拒んだ画家…知られざる「北沢知己」の半生と作品の魅力
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エッセイ『日々の暮らしの雫』【第9回】岡﨑 敏子
引き込まれそう…夫の旧友「北沢知己」の絵画が持つ魅力
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エッセイ『日々の暮らしの雫』【第8回】岡﨑 敏子
道の駅での個展開催…きっかけは「思いがけない縁」だった
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エッセイ『日々の暮らしの雫』【第7回】岡﨑 敏子
「来てよかったね」おしどり夫婦、雨に煙る出雲大社を参拝
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エッセイ『日々の暮らしの雫』【第6回】岡﨑 敏子
読経が始まり、お線香が焚かれ…勝願寺「人形供養」レポート
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エッセイ『日々の暮らしの雫』【第5回】岡﨑 敏子
【スロベニア旅行記】「ホテル・ヴィラ・ブレッド」の思い出
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エッセイ『日々の暮らしの雫』【第4回】岡﨑 敏子
目覚めを待つクラーゲンフルトの美しき街並み
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エッセイ『日々の暮らしの雫』【第3回】岡﨑 敏子
「また会いましょう」電話で話した翌日に…サヨナラ先生!
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エッセイ『日々の暮らしの雫』【第2回】岡﨑 敏子
毎日おなかをすかせていた…「ひとつの玉子」と幼少期の記憶
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エッセイ『日々の暮らしの雫』【新連載】岡﨑 敏子
遊んだ庭と駆け上った坂…火と共に消えた面影