2鉄平のセピア色の旅の出発駅だ。部屋は木造校舎の一番端で半分は物置部屋になっていた。入口の引き戸は異音がする。薄暗い部屋の壁際のスイッチをカチッと押した。すぐには点滅しない。しばらく待っていた。突然点灯するのが楽しかった。鉄平が六年生の時に、学級委員長から、新聞委員をやらないかと誘われた。三か月に一度発行するだけで、簡単だよと説明を受けた。それならばと引き受けた。実際、もう三回は終わり、最後の発…
[連載]爽快隔世遺伝
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小説『爽快隔世遺伝』【第5回】多地 治雄
二人同時に好きになるのは、いけない事でしょう
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小説『爽快隔世遺伝』【第4回】多地 治雄
この年になっても絶対に消えない思い出があった。
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小説『爽快隔世遺伝』【第3回】多地 治雄
若い頃はビートルズが好きだったが最近はクラシック音楽を聴くようになった。
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小説『爽快隔世遺伝』【第2回】多地 治雄
懐かしい時間と思い出が瞬時に駆け抜けた。
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小説『爽快隔世遺伝』【新連載】多地 治雄
いつか、こうしてバージンロードを歩く日がやって来るのだ。
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