【前回の記事を読む】ふとした拍子に笑った彼の口元は、いやらしいほどに歯茎が前に突き出して、少し気味が悪かった誰もいないのか、と聞くと彼は複雑な、しかしありがちな家庭事情を話し始めた。「妹がいるよ。まだ小さい。父親はいない。母親は夜働いてて、だからまだ帰ってこない」帰ってきても部屋には来ないから安心して、と雄太は微笑んだ。長い歯茎がまたニョキッと飛び出す。ふーん、と私は興味無さげな反応をした。内心…
[連載]不倫の何がいけないの?[人気連載ピックアップ]
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びっしょりと汗をかいた身体に込み上げてくる嫌悪感と虚無感。なぜ彼は私を抱きしめるのだろう。好きでもないくせに――
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気づけばネット上では異性とあれほど和気あいあいとしていたのに、学校の男子とはほとんど会話をしなくなっていた
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幼い頃から性的なことに興味があった私。公園の遊具や友人とのアイドルごっこではもう楽しめなくなっていた